2024年7月3日(水)、「えりだびんち」さんから、黄身が2つある卵の写真が送られてきました。

「夕飯にカツ丼つくろうとしたら黄身2つ!!! これは珍しいのですか? ちなみに私は初めて」という質問がありました。そこで、珍しいのかどうか調べてみることにしました。
Q1「えりだびんち」さんが「二黄卵」に出会った確率は?
→「えりだびんち」さんは、6個入りパックだと毎週買っていて、今回は10個入りパックを買って味玉を作りました。このことから、ひと月に30個買っていると仮定します。このペースで、20年間、卵を購入していたとすると、30個×12か月×20年=7200個になります。今回初めて「二黄卵」に出会ったとすると、その確率は、1/7200で、0.014%になります。かなり低い確率であったことは間違いありません。
Q2 「二黄卵」はどうやってできるの?
→これについてネットで調べてみると、信ぴょう性が高いサイトが見つかりました。一般社団法人「日本鶏卵協会」で、消費者から寄せられる疑問に答えるアドバイザーの見解が紹介されていました。https://otonanswer.jp/post/63345/
「二黄卵は、2つの卵黄に卵白が付着して生まれたものです。産卵リズムが安定していない産卵初期(最初の1から2か月間)に卵黄が2つ続けて排出され、それに卵白が付着して卵が形成されることがあります。」
Q3 「二黄卵」の発生率はどのくらい?
→上記のアドバイザーの見解によれば、「産卵初期の二黄卵の発生率は、卵全体の3~5%」ということでした。また、「1羽の鶏が(生涯に)二黄卵を産む確率は、1~2%」と表記している鶏卵業者のサイトもありました。この割合だと、10個入り10パックに1個は「二黄卵」が見つかってもおかしくないですよねえ。
Q4 「二黄卵」に出会う確率は?
→卵が出荷されるには、各地にあるGPセンター(Granding :格付け、 Packing:包装の略)という施設で、洗浄と消毒、検卵(透過光による内部検査)を行い、「二黄卵」が見つかれば、パック詰めしないように除外するそうです。見つかった「二黄卵」は業務用の材料として出荷されるので、通常は「二黄卵」を消費者が目にすることはほとんどありません。
「二黄卵」に出会う場合は、「二黄卵」を見逃してパック詰めされた場合に限られるので、「ごくごくまれに」といったところだそうです。さらに、最新の検卵機はセンサーとAIを組み合わせており、自動的に「二黄卵」などを除外するようになっているそうです。
以上、調べた結果、「二黄卵」に出会う確率は相当低いため、「見つけたら超ラッキー!」ということが分かりました!
最後に「えりだびんち」さんからのコメントを紹介します。
「黄身2つ出たときビックリしたけど嬉しかった。幸運の卵だから、息子のカツ丼に使いました。彼にラッキーが来たらいいなと思って♡」
→美しい「母の愛」ですね。先日の虹といい、「えりだびんち」さんと息子さんには、怒涛の幸運が押し寄せてくることでしょう。また、読者の皆様と私にも、おすそ分けで「幸運」が転がり込んでくれることを願っています。
<おまけ>
鶏の「二黄卵」の発生率(産卵初期で3~5%、生涯で1%)が分かりましたので、人間の双子の発生率も調べてみました。公開されている人口動態調査結果をもとに下表を作成しました。人口動態調査 人口動態統計 確定数 出生上巻 4-36 単産-複産(複産の種類・出生-死産の組合せ)別にみた年次別分娩件数 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)

それによると、日本全国の平均で、双子で生まれてくる割合はほぼ1%であり、増加傾向にあることがわかりました。鶏の「二黄卵」の発生率とほぼ一致していることに驚きました。(注:人間の双子が生まれる原因についてはわかりません)
また、この10年間で出生総数(分娩の総数)が約25%も減少していることにも驚きました。
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