6月6日(火)、足利市内を流れる「柳原用水」の水質調査(採水、PHおよびBODの測定)が、高校生たちによって行われました。
足利大学工学部建築・土木分野の長尾昌朋教授のご指導の下、3人の高校生が「柳原用水」の取水部から袋川と合流するまで、6か所から水を採取し、それぞれのPHやBODの値を計測しました。
まず、「柳原用水」が最初に地上に現れる取水部付近の調査から始まりました。赤いバケツで水をくみ上げ、採水します。
2番目は、2キロ程下流です。先週の大雨のせいか、用水の水位はかなり上がっていました。
3番目は、「足利日赤」の北側です。水面まで距離があり、採水しにくい感じでした。
4番目は、森高千里さんの「渡良瀬橋」の歌詞にも出てくる、有名な「八雲神社」です。
5番目は、「織姫神社」の前です。
だいぶ手馴れてきました。
高校生が採水をしている間に、織姫神社の境内まで行ってみました。しかし、長い階段を登らなければなりませんでした。
神社の境内からは、足利市内が見渡せます。とても眺めがいいです。「柳原用水」は、八雲神社や織姫神社など、足利の名所を巡っています。
6番目(最後)は、「柳原用水」が袋川と合流する手前の地点です。
左側が「柳原用水」、右側が「袋川」です。水の色が全く違っています。二つの異なる水域が出会っていることを実感しました。
袋川には、ヒシの群落がありました。
これで「柳原用水」の旅は終わりです。「柳原用水」の始まりから終わりまで、見てきました。
この後は、採水したサンプルを実験室に持っていき、PHとBODを測定します。
BOD(生物化学的酸素要求量)を測定するためには、採取してきた水を入れた容器から空気(気泡)を抜くことが必要になります。そのため、叩いて、気泡を追い出します。風鈴のような音が響いています。
こうした基本的な測定実験も、手抜きなしで自分たちでやっています。
BODは、水中の微生物が有機物(汚れ)を分解するのに使った酸素の量のことで、河川の汚染度を調べる目安として使われています。この値が高いと、河川水の酸素が有機物を分解するのに消費されるので、魚などの生物が酸欠になって死んでしまうこともあります。
BODの結果がわかるのは来週になるそうですが、今回採水した6地点で、どのような違いがでてくるのか、楽しみです。長尾先生、今日もありがとうございました。
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