2024年3月31日(日)今日の佐野市の最高気温は27.5℃、3月初の夏日でした。この急激な気温上昇は「桜前線」にも影響を与えたはずです。今回は、本ブログの読者から今週末(30日・31日)に観察された桜(ソメイヨシノ)の開花状況を伝えていただきました。ご協力ありがとうございました。
今後も「桜のある身近な風景」の写真を送っていただけましたら、追加で紹介します。
それでは、「桜前線」として、県外から紹介します。
<京都府京都市> by こまたい君
「30日の17時半、京都市の哲学の道沿いにて撮影しました。京都は29日に開花宣言されました。こちらは、三部咲といったところです。」
→そう言われてみると、なんとなく京都の風情が伝わってきます。ありがとうございました。
<埼玉県越谷市> by 越谷の萩原さん
「31日(日)13時30分頃、気温26℃ 埼玉県越谷市の越谷市児童館コスモスのソメイヨシノです。今日もまだ蕾の状態でした。一部咲きにならないくらいでしたが、ほんの少しさいてました。もう少し咲いてるかなと思いましたが、まだまだでした。来週が楽しみです。」
→よく観察されていると思いました。写真から桜への愛情が伝わってきました。また、送ってください。
<群馬県館林市> by 「さくらS」さん
「31日(日)館林市多々良小学校の北側で桜を見つけました。種類はわかりませんが、これぞ桜の形でした。」
→ありがとうございます。確かに、パッと見て、これがソメイヨシノだと判断するのは難しいと思いますが、特に〇〇サクラと注釈がついていない場合、ソメイヨシノである確率は高いと思います。しかし、決めつけないところは、さすがです。
<群馬県高崎市> by 「さくらS」さん
「30日(土) 高崎経済大学の校舎南側です。強い風が吹き抜けていく場所ですが、ツボミを膨らませています。」
→まだ開花していないことがわかりました。
ここから、栃木県内です。南西から順に紹介します。
<足利市> by 「DAIKI」さん
「31日(日)16時4分、足利の鑁阿寺に来ています。今、蕾の状態です。しかし、かなり咲いている木もあります。鑁阿寺の前の商店街は蕾でした。木によって、開花状況に差があるようです。」
→1本の木だけで判断しないで、いろいろな場所の桜を比較しているところが素晴らしいです。それにしても、かなり開花状況に差がありますね。不思議な発見です。
by 「哲」さん
「足利市奥戸町、まだ咲いてません。」
「足利市立南小学校、開花しました!」
→かなりの老木という感じもしますが、確かに咲いています。
by「晴太」さん
「30日(土)、今日の暖かさで蕾が膨らんできたように感じます。」
→おそらく、来週は一気に行くと思います。
<佐野市>
by 「しのぴー」さん
「30日(土)19時です。少しだけ、今日になって咲きました。」
「31日(日)17時です。実家の桜です。」
→ご実家に桜が咲いているなんて素敵ですね。
by 「常連の草野さん」
「30日(土)9時40分。秋山川の河川敷の近くです。」
→ようやく開花した、という感じですね、一部咲きくらいでしょうか。
by 「智泉」さん
「佐野高校の桜と梅の木が、4月上旬に全て伐採されるとのこと! とても残念です。伐採が決まった今は、膨らみ始めた桜の蕾の開花が間に合うといいなと思っています。写真は、29日(金)の業者による伐採準備の様子です。」
→佐野高校の桜(ソメイヨシノ)と梅は、クビアカツヤカミキリにやられているので、時間の問題かなと思ってはいましたが、実際に伐採されるとなると、ショックですね。そう思っている方は大勢いると思います。
by 「佐野のIさん」
「30日(土)桜の開花の時期、ラグビーの練習試合で佐高グランドにいます。「カミキリムシ問題」でグランド北側にあった桜が全て伐採されているのを見ています。自分が高校時代からあった桜がなくなるのはとても寂しので、工事の人に話して、虫に食われていないところを分けてもらいました。水を与えながら最後の花が咲いてくれることを願います。」
→「桜のある身近な風景」が、桜のない風景に変わってしまうのは、自分の心の拠り所がなくなり、ぽっかりと穴が開いたような気がします。桜の木の枝から、奇跡的に花が咲くことを私も願っています。
by 「しばのももちゃん」さん
「学校の桜が切られてしまう前に、かっぱらってきたものです。4月1日(月)朝、きれいに咲いています。」
→Ⅰさんからの桜の続報が、「しばのももちゃん」さんから届きました。Ⅰさんが抱いていた太い枝から花は咲かないのではと思っていましたが、ちゃんと咲きそうな小枝ももらっていたのですね。さすがです。佐野高校のソメイヨシノの花見ができるのは、体育教官室前だけではないでしょうか。まさに今、桜の聖地となっている(かも)。ちなみに、「かっぱらってきた」わけではないと思います。
by 「佐野のWさん」
「30日(土)午前中、佐野市高萩町新都市第一公園の桜です。ほんの一部咲いていますが、全体的にはまだ蕾。この暖かさで開花が一気に進むかもしれません。」
→木によって咲き具合は違うようですね。今日は夏日でしたので、咲き始めると、あっという間かもしれませんね。
<(旧)葛生町>
by 「谷さん」
「31日(日)夜7時半頃 葛生嘉多山公園の桜を見てきました。全体的には、まだ緑の蕾でした。ソメイヨシノ、数輪咲きだしました。開花宣言できるかは微妙です。(右下の写真は)多分、佐野ザクラだと思います。」
→夜桜情報ありがとうございます。確かに咲いているものもありますが、他の蕾はまだ硬そうですね。咲いてきたら、また教えてください。
by 「葛生のKさん」
「31日(日)、葛生の社員寮の駐車場から見た桜です。夕方で若干暗いのですが、ほぼ満開です。残りの蕾も明日には咲きそうです。」
→見た感じだと、六・七部咲きという感じですね。しかし、同じ葛生でも嘉多山公園の桜とは、咲き具合が全然違いますね。日当たりなどの気象条件が影響しているのでしょうか。不思議です。
<(旧)岩舟町>
「31日(日)16時、2日前にやっと咲き始めたのですが、すでに六・七部咲きにはなっています。急激な開花スピードです。」
<栃木市>
「31日(日)15時、栃木市宮町の永野川の河川敷の桜並木です。ここでも不思議な現象に出会いました。同じ桜並木の中で、写真の上側はやっと咲き始めたていどですが、下側は七分咲きくらいに咲いています。どうしてこのような差が生じるのでしょうか。謎です。」
<小山市> by 「新井さん」
「31日(日)、午前中は下野市の天平の丘公園、午後は小山市の大沼公園に行ってまいりました。小山市の大沼公園の桜は、確証はございませんが、花弁の形や咲き方からソメイヨシノだと考えます。一部咲いているものもありましたが、8割は蕾でした。一言で桜といっても、非常に多くの種類があることを今回改めて実感いたしました。明日から病院での勤務が始まりますが、桜の開花についても楽しんでまいりたいと思います。」
→新井さんは、国家試験に合格し、この春から医者としての人生がスタートします。頑張ってください。さて、ソメイヨシノは小山市でも咲き始めましたね。新井さんは、いろいろな種類の桜の写真も送ってくれたので、それは part 2で紹介したいと思います。
<宇都宮市> by Aさん
「30日(土)宇都宮市新川沿いの桜です。ソメイヨシノは多くても一枝に数輪の開花、といったところです。河津桜の花は散り始めていました。ちなみに、東武宇都宮線の土手の菜の花は満開でした!」
→咲き具合がよくわかる情報ありがとうございます。「新川さくら祭り」はもう始まっていますね。
by 「ひとみ」さん
「宇都宮大学構内の桜(ソメイヨシノ)です。今日現在(2日)まだこのくらいしか咲いていません。これからが楽しみです。」
→一部の木の一部の枝でのみ咲いている、という感じですね。なぜこうなるのか不思議です。
<矢板市> by 「カケス」さん
「30日(土) 矢板高校で「桜坂」と呼ばれている桜並木です。しかし、桜はまだ咲いていません。蕾は色付いているので、もうすぐ咲きそうな様子です。この桜の木には、ヒヨドリがいました。一方(右下の)梅の木には、花の蜜をなめに、メジロがたくさん来ていました。梅にメジロは風物詩ですね。」
→矢板ではソメイヨシノの開花はまだ少し先のようですね。なんとなく安心しました。ところで、花の咲いていない桜に、なぜヒヨドリが来ているのでしょうか。気になりました。メジロが花の蜜を吸う様子がよく捉えられていますね。さすがです。
<大田原市> by 吉田さん
「大田原市役所近くの桜(ソメイヨシノ)を観察しましたが、まだ蕾は膨らんでいるものの開花はまだでした。ただ、数輪ほころびかけている蕾はありました。」
「美原公園では河津桜のような桜が咲いていました。」
→やはり、大田原もまだでしたね。すっきりしました。桜前線は県北にはまだ到達していないことがよくわかりました。河津桜を植栽しているところがかなり増えてきている気がします。みんな同じ時期に咲くより、早く開花する、というのは、それだけで十分にアピールしています。
*皆さん、ご協力ありがとうございました。
大まかに、ソメイヨシノの桜前線を実感することができました。
ソメイヨシノは、遺伝的にクローンですので、環境(気温、日当たりなど)が同じであれば、シンクロして開花してもおかしくありませんが、同じ地域でも、木によって開花状況に差があることが、今回のプロジェクトで明らかになりました。これは、意外な発見でした。もしかしたら、樹木ごとの健康状態(樹勢)によって開花状況に差が出てくるのかもしれません。
そしてもう一つ、今まで当たり前だった「桜のある身近な風景」は、決して当たり前ではなくなったという現実に直面しました。今や、足利や佐野ではクビアカツヤカミキリが猛威を振るっており、いったん成虫が木の中に入り込んでしまったら、防ぐことは難しいとされています。それに加えて、木には寿命があり、老木となると、遅かれ早かれ伐採せざるを得ない時期が来るのではないでしょうか。そういった要因も絡んでいるのではないかと思います。
今後は、新たな「桜のある身近な風景」を後世に伝えるため、植樹なども考えなければならないのかなとも思いました。その時は、ソメイヨシノ一択でなく、多様な桜を考えた方がいいのではないかと思いました。
*次の週末に向けて、満開の桜情報を紹介したいと思います。「(満開の)桜のある身近な風景」が撮れましたら、是非、ご提供ください。よろしくお願いします。
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