2024年6月25日(火)午後、足利大学工学部(建築土木分野)仁田佳宏教授による「水中ドローン」の試運転に立ち会わせていただきました。
水中ドローンの試運転は、足利大学の敷地内にある、使用されなくなったプールで行いました。ここは平成26年まで足利市民のためのプールとして開放されていましたが、平成27年以降、使われていません。
水は溜まっていますが、かなり汚れています。水面付近には、「コシアキトンボ」が飛び交っていました。
水中ドローンは無線で動かすことができますが、このように15mほどのコードが付いており、丸いWi-Fiに接続されています。水中ドローンは、水中深く潜ることができますが、水深が深いと、リモコンの電波を受信できなくなります。そこで、常に水面に出ているWi-Fi部で受信し、コードで指令を伝えるようになっています。
コントローラーは、アプリをインストールしたスマホです。
いよいよ水中ドローンのスクリューを始動させます。
水中ドローンの先端部には、ライトとカメラが付いていて、水中でも鮮明な画像を見ることができます。
水中ドローンは、様々な用途で実用化されています。具体的な例として、
1 海洋調査と環境モニタリング
2 橋梁、ダム、港湾施設などの水中の構造物の点検
3 沿岸警備や港湾施設での不審物や潜水者の検出、監視
4 水中鉱物資源の探査
5 沈没船の捜索や災害時の救助活動
などの分野で活躍しているそうです。
仁田先生は、上記2番の「橋梁の水中の構造物の点検」のためのツールとして実用化をお考えのようです。
試運転は無事終了しましたが、「水中深く潜ること」はうまくいかなかったので、次回の課題となりました。
ドローンというと空を飛ぶものとばかり思っていましたが、水中ドローンという分野があることを知り、興味を持ちました。冬季に構内の池で冬眠しているカメの探索(冬眠場所の解明)にも活用できるなと思いました。
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