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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

それぞれの名月プロジェクト

更新日:9月21日

2024年9月17日(火)。今夜は全国各地で「中秋の名月」を鑑賞することができました。お陰様で、多くの方々が「それぞれの名月プロジェクト」に参加してくださいました。ありがとうございます。

全国各地から、約30名の方々が名月の写真を送ってくださいました。スマホで撮ったとは思えないような力作揃いで感動しました。そんな中、一眼レフで名月を鮮明に捉えたカケスさんの写真から紹介します。


<カケスさん> ~栃木県矢板市

「奇麗に見えたので、撮影に挑戦しました。カメラはSONYのα6400です。レンズはSIGMAの400mmです。望遠でうまく撮れました。肉眼では「円」に見えますが、望遠で見ると、しっかり「球」なのだなと感じられて面白いです。」

→こんなに奇麗に撮れるんですね。月が球体であることを感じられる立体的な写真です。さすがです。


ここからは、北から順に紹介させていただきます。


<きゅうりさん> ~北海道旭川市

→旭川は最初は雨だったそうですが、晴れたみたいですね。こちらはスマホでの撮影です。ブレずにここまで撮れるとは!凄いです。


<せんさん> ~山形県南陽市

→雲が出ていますが、雲の切れ間から名月が存在感を放っています。もこもこした雲の質感と名月の輝きが、自然の力強さを感じさせてくれます。


<かわまたさん> ~栃木県黒磯市

「こんばんは。校舎の3階から見えた中秋の名月です!」

→空にはあまり雲がなく、快晴ですね。こうこうと夜の学校を照らす月明かり、学びの先にあるものを名月が導いてくれているかのようです。


<7n3egd さん> ~栃木県鹿沼市

「ランニングの途中、雲の合間から見えました!下に流れる川は黒川です(21:21)。

「今はもう隠れてしまいました。(21:36)」

→刻々と雲が流れ、変化しています。わずか15分程度で一面が雲で覆われてしまいました。しかし、名月の輪郭はしっかり見えています。名月を眺めながらの夜のランニングは格別ですね。


<日光の篠崎先生> ~栃木県日光市

「日光の名月🌕 この後、中禅寺に戻りますので、その際に見えましたら改めて。」

→上の写真は日光の市街地、下の写真はいろは坂を上った中禅寺湖畔からの撮影のようです。中禅寺湖の標高は1269m、より空気が澄んでいる感じが伝わってきました。また、下界の暑さとは無縁の涼しさも感じられます。名月も鮮明で、鋭利な表情を捉えています。


<ひとみさん> ~栃木県小山市

「小山市現在の空模様です。(19:11)」

→時折、雲に隠れながらも、再び顔を出す「中秋の名月」は、日本人の月への思いをより掻き立ててくれるような気がします。親しみのある名月の風景ですね。


<マロたんさん> ~栃木県小山市

「スマホで撮りました。頑張った方ですかね。こちらは、光が神秘的に撮れました!」

→スマホでブレずにここまで撮れていれば、これ以上のものはないと思います。一方、名月が十字架のように光を放つ様は、確かに神秘的です。色合いもばっちりです。


<のしろさん> ~栃木県小山市

「夜遅くなってしまいました。こんな感じでした」

→自宅から見た名月でしょうか。テレビアンテナがぐっと身近さを感じさせてくれます。


<こうじさん> ~栃木県栃木市

「月が明るすぎて模様がうまく撮れませんでした」

→これだけ綺麗に撮れれば、十分だと思います。月の輪郭も奇麗ですね。


<えりだびんちさん> ~栃木県佐野市

「玄関から見た月です。………今見たら雲に隠れてました。隙間を狙うしか無いですね。今年はタイミングです。」

→建物の間から、月がはっきり見えてます。電線は一見邪魔そうに見えますが、写真のバランス的には重要な役割を果たしてますね。普段の身近な風景の中で、名月を見事に切り取っています。


< hitomiさん> ~栃木県佐野市

「気付いたらこんな時間に‥‥」(19時)

→お仕事お疲れ様です。校庭に灯ったライトの光が芝生の緑を際立たせています。それを天空から、瞳のようにぴったり決まった月が見下ろしています。



<常連の草野さん> ~栃木県佐野市

→歩道橋の上から見た月や、月見バーガーとのツーショットの月など、遊び心満載ですね。お月見が注目されるのは嬉しいですが、今年の「月見バーガー」商戦は、乱立気味でした。食べ比べをした方がいたら、教えてください。


<ヨッシーさん> ~栃木県佐野市

「自宅から見た月です。」(20:50)

→自宅から空を見上げると、年に一度の「中秋の名月」が正面に見えています。当たり前のような風景ですが、天気予報では、ひと月前から2日前まで、ずっと雨でした。名月を楽しむって、実は贅沢なことなのではないかと思います。


<哲さん> ~栃木県佐野市

「(ボートの)艇庫です。さっきまで雲に隠れていましたが、出てきました。」

→渡良瀬川沿いの艇庫付近は、車通りも少なく、虫の鳴き声が響き渡っていると思います。なんとなく、懐かしい感じのする落ち着いた雰囲気が伝わってきます。


<しばのももちゃんさん> ~栃木県佐野市

「(ボートの)練習後の河川敷からの月です。」

→遠くに渡良瀬川の水門も見えますね。一昔前は河川敷にはススキが群生していましたが、今はめったに見ることができません。右側の写真のイネ科植物は、ススキではなくヨシの仲間と思われます。でも、これはこれで、秋の風景として違和感なく溶け込んでいます。写真の構図もバッチリです。


<若林さん> ~栃木県佐野市

→月見団子を手作りし、縁側で「お月見」です。日本のよき伝統が受け継がれているようです。中秋の名月は「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれ、一般の人々にとっては、秋の恵みに感謝する収穫祭として親しまれていたそうです。ここでも、里芋やさつまいもがお供えされています。素晴らしいお月見に、「中秋の名月」も満足げのようです。


<ゆきのさん> ~栃木県佐野市

→帰りの電車を待つ間、駅のホームから見える名月。ユニークな発想ですね。右側の写真も、下から見上げるようなアングルが効果的です。日常生活の中から眺める名月は、どこかホッとさせられます。


<りささん> ~栃木県佐野市

→雲が少しかかっていますが、名月を遮るものではありません。雲に囲まれた名月はある意味、風情がありますが、孤高の名月は見る者との真剣勝負を挑んでいるかのようです。偶然の一枚かもしれませんが、りささんの意志の強さを暗示しているようです。


< Katieさん> ~栃木県佐野市・足利市

「(左側)早く帰りたいなーと思いながら、職員玄関から空を見上げました。空から奇麗なお月様が応援してくれてる気がするので、あと一仕事!がんばります。」

「(右側)もう一枚、帰り道の田んぼの中から撮って見ました。電線が邪魔してますが、虫の鳴く声とのコラボをお聞かせできないのが残念ですが‥。周りになーんにもないので、とてもきれいに見えました。」

「こうやって空を見上げるっていいですね。深呼吸できて心が落ち着きます。」


→お仕事、お疲れさまでした。そう言われてみると、左側の写真からは緊張感が感じられますが、右側の写真からは、リラックスした雰囲気が伝わってくるような気がしました。私たちは、心の目で風景を見ているので、同じ風景でも、違って見えるのかもしれません。


<智泉さん> ~栃木県足利市

「帰宅したら、雲の中。でも。幻想的。写真にはなかなか表現できませんが、月って風情がありますよね。」

→自宅から見る名月は安心して見てられますよね。それは、名月が普段の身近な風景の一部となっていることを実感できるからかもしれません。右手前の樹木の葉っぱの生々しさと、はるか遠くの宇宙が、呼応しているかのようです。


<動物の守り人さん> ~栃木県足利市

「オオカミ男にはなれませんが、とてもハッピーな気持ちになれました。仕事の疲れが夜空に舞い上がっていくような感じです。」

→動物の守り人さんの職場から見た名月です。月は自ら光を放つことはありませんが、地球の反対側に位置する太陽の光を受けて反射し、周囲を明るく照らしてくれています。太陽のような存在になることは難しくても、月のようになら、なれるかもしれない。そんな親しさが月にはあるのかもしれません。


<ポテトさん> ~群馬県伊勢崎市

「伊勢崎は雲が多いです。スマホでは全然うまく撮れませんでした」

→確かに雲が多いですが、名月の存在感は雲を通して伝わってきます。建物と電線の直線が、丸い月と見事に調和しています。


<はぎわらさん> ~埼玉県越谷市

「越谷市せんげん台駅近くの道から見た名月です。少し雲が多いですが、月はキレイでした。」

→雲が渦を巻くように、立体的に重なっているところが凄いですね。月はさらにその先にあり、本当に高い所から見下ろしているようです。素晴らしい写真です。



<ケンさん> ~滋賀県守山市

「住宅地からですがよく晴れています。」

→滋賀県は雲一つない快晴のようです。まるで太陽のように、明るく輝いてますね。情緒のある落ち着いた風景です。


<山根さん> ~兵庫県三田市

→まだ明るい夕方から、オレンジ色に輝く名月が顔を出しました。建物との相性も抜群です。地表に近いと、より大きく見えますね。何となく威厳と風格が感じられる「中秋の名月」です。

→山根さんからは、大阪の名月も送っていただきました。DAIKINのキャラクター「ピチョンくん」がちょうど、名月から流れ落ちた水滴のようにもみえますね。


<ひろみさん> ~長崎県諫早市

→手前のお地蔵さんと遠くの山並み、夕焼けに染まった空に昇った「中秋の名月」。完璧な世界が現出しました。夢のような風景です。これ以上、言うことはありません。

さらに時間が経過した同じ場所から見た名月です。空が暗くなるのに反して、明るさや輝きを増しています。長崎の地でも、「中秋の名月」を見上げる人々の思いは、変わらないのかもしれません。


<みっこさん> ~福岡県福岡市

→自宅付近から見た名月と思われます。福岡は雲一つない快晴です。建物から漏れ出る灯りが名月の灯りと会話しているようです。そこから物語が紡ぎだされてきそうです。


<ヤゲンさんとご家族、ご友人> ~鹿児島県日置市

→家族、友人、総出で、名月の写真を送ってくださいました。鹿児島も雲一つない快晴です。様々な自然や町の風景の中、名月はその存在感を存分に発揮しています。鹿児島の方は、やはり焼酎でお月見をするのでしょうか。それもまったく違和感がないのが不思議です。


<こまたいくん> ~沖縄県那覇市

「現在、沖縄那覇におります。台風が近づいてきており、曇りがちですが、雲の間から少しだけ顔を出してくれました。沖縄には面白い生き物がいます。」

→「それぞれの名月プロジェクト」はとうとう、沖縄までたどり着きました。なんだか、日本列島を縦断したような気がします。台風直前の沖縄で「中秋の名月」を愛でる、というのはめったにない貴重な体験だと思います。



皆様、たくさんの名月の写真を送っていただき、ありがとうございました。いただいた写真はもっとたくさんありましたが、お一人最大2枚までで紹介させていただきました。


現在、NHKの大河ドラマ「光る君へ」が放映されています。そこでは、まひろ/紫式部と藤原道長が同じ月を眺める、というシチュエーションがこれでもかというくらい出てきます。離れていても、同じ月を眺めることで繋がっていることを象徴しています。


今回の「それぞれの名月プロジェクト」は、それぞれは見知らぬ人同士が、同じ時に、同じ月を見ることで、どこかで、つながりを感じることができたら、ということからスタートしました。その人の目や心を通して見た月を見ず知らずの人が追体験できることは、結構、楽しかったです。ブログ中の私のコメントも、私が推測したその人の目や心なのかもしれません。


また機会があったら、このような企画を考えてみたいです。その時は、また、協力していただけると嬉しいです。

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