10月1日(日)、アゲハの終齢幼虫が、鉢植えのシークワーサーの葉を食べています。耳を澄ますと、ぱりぱりと葉を食べる音が聞こえてきました。
もう、食べる葉っぱも少なくなってきました。
それにしても、おでこの渦巻き模様はユニークですね。ラーメンのどんぶりの模様みたいです。
あと2匹いました。
アゲハは、1齢から4齢(3回脱皮)までは、「鳥の糞」のような姿をしていて、5齢(終齢)になると、緑色になります。
これらの姿(擬態)は、天敵である鳥たちの目をいかに欺くか、というところからきています。「鳥の糞」になりすますタイプの擬態は、鳥たちが関心を示さない姿になることで、攻撃を避ける戦略で「マスカレード」(仮装)などと呼ばれています。
一方、終齢の緑色は、葉の色に近くなることで、植物に似た姿となる隠蔽擬態「カモフラージュ」という戦略をとっていると考えられています。
それでは、なぜ、最初から最後まで「鳥の糞」に似せた「マスカレード」戦略をとらないのでしょうか。それは、さすがに終齢で5センチを超えるようになると、いくら「鳥の糞」でも目立ってしまうので、「カモフラージュ」戦略に変更したのでは、と説明することができます。実際に「鳥の糞」のモデルを野外において鳥の攻撃を受けるかどうかを実験で確かめたところ、終齢幼虫ほどの大きさでは、鳥に見つかる確率は大きくなってくるそうです。
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