11月17日(金)、看護学部の荻原先生の研究室に立ち寄ると、キャラメルのような「甘い香り」が漂っていました。
荻原先生の研究室は3号館の3階にありますが、窓を開けると、視界一杯に、カツラ(桂)の葉が広がります。カツラは、日差しや人目を遮る「自然のカーテン」の役割を果たしています。
キャラメルのような「甘い香り」は、黄葉したカツラの葉から漂っていました。葉を細かくちぎると、さらに強い香りが広がります。
この甘い香りの主成分はマルトールという物質で、砂糖を含む菓子等の製造過程でも生成されます。「キャラメルのような甘い香り」と感じたのは、「キャラメルの香りそのもの」だからでした。
マルトールは、カツラの緑葉には少なく、黄葉となるにつれて含量が多くなります。葉が老化段階に入ったり、乾燥したりすると増加するそうです。
これからの季節、窓を開けるとカツラの甘い香りに包まれます。この恩恵に預かれるのは、荻原先生の研究室だけのようで、甘い香りを独り占めしています。甘いものがお好きな荻原先生にとって、癒しのひと時なのかもしれません。
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