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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

カブトエビとホウネンエビ

2024年6月17日(月)佐野市堀米町の水田に水が入り、カブトエビやホウネンエビが発生していました。

上の動画はカブトエビです。常連の草野さんの撮影です。甲殻類で大型鰓脚類と呼ばれており、背甲目(カブトエビ目)に分類されています。


栃木県内では、カブトエビの仲間は3種類確認されています。足利市から栃木市にかけてはアメリカカブトエビ、小山市の一部ではタイリクカブトエビ、益子町・真岡市の一部では、ヨーロッパカブトエビが見つかっています。いずれも外来種です。

コンクリート水路内でたくさん見つかりました。

アメリカカブトエビは、水田に水が入り耕されると。卵から孵化します。すぐに成体となって10日ほどで卵を産むようになります。毎日、泥に穴を掘って産卵し、合計1800卵を産むとされています。生まれてから1か月~1か月半で寿命を終えて死亡します。卵はやがて乾燥し、土の中で生き続けます。翌年、再び田んぼに水が入ってきた時に卵がかえります。


一方、ホウネンエビは水の入った水田で見ることができます。

ホウネンエビは、カブトエビと同じく、大型の鰓脚類で無甲目(ホウネンエビ目)に分類されています。成長すると体長は25mm。緑色っぽい体色をしていることもあります。栃木県内では、主に宇都宮市よりも南の水田で暮らしています。カブトエビと違って在来種です。

県南は、田植えの時期が遅いところも多く、田んぼに水が入りしばらくすると、カブトエビやホウネンエビが出現します。県南の風物詩にもなっています。

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