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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

ササゴイの幼鳥

2024年7月31日(水)、同僚のSさんから、息子さんが撮った鳥の写真と動画が届きました。

「羽をケガしているのかもしれませんが、飛べない鳥なので教えてください」ということでした。


野鳥に詳しい友人に聞いてみると、「ササゴイかゴイサギの幼鳥かと思いました。ササゴイの方が可能性大でしょうか。見分け方を添付します。」という回答をいただきました。

調べてみると、ササゴイの可能性が高そうでした。

ササゴイは、コウノトリ目サギ科に分類されています。


夏鳥として本州から九州に渡来し、河川や湖沼、水田などで見られる。主に夕方から夜に活動するが、ゴイサギと異なり、昼間に活動することも多い。」(真木広造監修「野鳥」永岡書店より)

環境庁「日本産鳥類の繁殖分布」(1981年)では、「本州には4月中旬に渡来し、秋は9月上旬から10月中旬までに渡去する。ササゴイは、かつては普通に繁殖していたが、現在では著しく数が減っている鳥である。関東平野、濃尾平野、大阪平野など都市化のすすんだところには全く生息していないところから、環境の変化や水質の汚染等に敏感で、水のきれいな河川の流域を好む鳥と思われる。生息のみの記録(Cランク)は各地に多いので、今後の調査に期待したい。」と紹介されています。


生態については、「日本では5-6月に3-6個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は21-25日。育雛は雌雄共同で行う。雛は孵化してから40-45日で巣立つ」(Wikipedia より)という記述もありました。


こうしたことから、Sさんの息子さんが見つけた鳥は、孵化後あまり日数が経っていないため、まだ巣立っていないササゴイの幼鳥ではないかと思われます。ケガをしていて飛べないということではなさそうです。


1981年の情報ですが「数が減っている」ということもあるので、貴重な出会いだったのかもしれませんね。



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