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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

シュレーゲルの孵化

更新日:2023年6月12日

6月4日(日)朝、先週の日曜日(5月28日)に採集したシュレーゲルアオガエルの卵塊から幼生が孵化しました。

朝見た時、卵塊の周囲に数匹の幼生が出ていたので、5センチ程度の水が入った容器に移してみました。

すると、このように、約20匹の幼生が卵塊から出てきて泳ぎ始めました。


6月4日の夕方には、こんなふうになっていました。100匹以上います。

容器を触ってみると一斉に泳ぎだします。

おそらく、現地でも同じように、卵塊から幼生が孵化しているのではないかと思います。


卵塊をひっくり返してみると、泡が溶けだしているようにも見えます。また、クリーム色の胚もかなりの数見られました。


さらに1日経過した卵塊です(6月5日、夕方)

卵塊がだんだん溶けて小さくなっています。泡の成分が水面の気泡になっているようです。こうして、卵塊が溶けていく際に、内部の幼生が外に出ていきます。

一連の変化がすべて繋がっており、理にかなっているように感じました。シュレーゲルアオガエルの進化の歴史の中で獲得した、独自の産卵システムです。


さらに1週間後の6月12日です。卵塊はほぼ溶け去り、幼生は成長しています。





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