5月28日(日)佐野市葛生東にある水田で、シュレーゲルアオガエルの卵塊がたくさん見つかりました。とても自然度の高い環境です。
シュレーゲルアオガエルは、このように泡の中に卵を産みます。木の上に泡に包まれた卵を産む近縁種の「モリアオガエル」が有名ですが、泡に包まれた卵塊を田んぼの畔などの土の中に産み付けるのが、シュレーゲルアオガエルです。
下の写真で、どこに卵塊があるか、わかりますか?
ここにもありました。
このように、卵塊の一部が露出しています。
掘り出してみると、こんな感じです。
このような産卵の仕方は、土の中に産卵するので、外敵の目につきにくい、というメリットはありますが、逆に、水面から離れているので、乾燥しやすいというデメリットがあります。下の写真で白い泡の中で黄色く見えるものは、シュレーゲルアオガエルの幼生です。干からびて死んでしまったようです。泡に守られ、泡の中で幼生が成長し、孵化すべき時に、周囲に水がないと、このような結果になってしまいます。どの場所に産卵するかが、その後の幼生の生死に直結します。
今回の調査地は、赤堀さん所有の水田ですが、至る所から、シュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえてきました。
以下の動画で、鳴き声を聞くことが出来ます。
これだけのシュレーゲルアオガエルが生息している田んぼは、かなり自然度が高いと思いました。なお、この水田には、二ホンアマガエルやトウキョウダルマガエルのオタマジャクシもたくさんいました。
ニホンアマガエルのオタマジャクシ。目が離れていて、外に突出しているのが特徴です。
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