2024年1月4日(木)18時、トウキョウサンショウウオの初産卵を確認しました。光を当てると、卵嚢はまだ青白い蛍光色を発していました。卵嚢の膨潤の度合いから見て、昨夜のうちに産卵されたものと思われます。よって、この卵嚢の産卵日は1月3日と判断しました。
例年よりは、かなり早い産卵です。初産卵の時期は、全体の傾向として早まっています。
1989年(35年前)から、この場所で産卵データを取っていますが、2006年までは、1月初旬に初産卵が見られることはありませんでした。しかし、2007年は1月4日、2015年は1月1日、2016年と2017年は、ともに12月25日と、初産卵の時期は早まっています。こうした傾向は、他の産卵地でも見られることから、地球温暖化の影響ではないかという考え方もあります。産卵は直前に降水があったかどうかにも左右されますが、大晦日に雨が降ったことも、産卵の引き金になった可能性があります。
オスは12月初旬から産卵地に降りてきています。現在、7個体程度確認しています。
今後、一気に産卵が起こる可能性は低いですが、まとまった雨が降れば、産卵が起こる可能性はあります。ますます目が離せなくなりました。
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