2024年12月14日(土)14時~16時。宇都宮市役所で「令和6年度 トウキョウサンショウウオ保全活動報告会」が開催されました。
まず、栃木両生爬虫類の会の林さんから「戸祭山緑地のトウキョウサンショウウオ保全活動について」発表がありました。
トウキョウサンショウウオの生態や保全対策、そして2003年から現在までの保全活動について、わかりやすく説明してくれました。今年の産卵数(卵嚢数)が初めて300の大台を超えたことから、一緒に取り組んでこられた方々とも、達成感を共有されていることを感じました。
また、駆除したアメリカザリガニをどうしたら美味しく食べられるか、についての「食レポ」はインパクトがありました。単に茹でて食べるというだけでなく、から揚げやコショウ炒め、ザリガニ炒飯など、林さんのこだわりが伝わってきました。とにかく、美味しいらしいです。質疑応答でも、そのことに対する質問や感想で盛り上がりました。
今回、私にも、県南部での生息状況について話してほしいという依頼がありましたので、「県南部(栃木市、佐野市)におけるトウキョウサンショウウオ産卵地での保全活動とその問題点」というタイトルで発表しました。
発表の冒頭で、2020年2月1日に撮影した「トウキョウサンショウウオの産卵シーン」の動画を見ていただきました。かなりインパクトがあったようです。報告会終了後に、あるご婦人から「子を産むっていうのは、サンショウウオも人間も女は大変なんですねえ」と話しかけられました。
1匹のメスにたくさんのオスが抱きつき、卵嚢を絞り出します。メスは途中から失神しています。産卵後、しばらくすると、ふたたび正気を取り戻しました。オスたちは、もうメスには関心がなく、生み出された卵嚢を受精させることに全力で取り組んでいます。‥‥ そんな動画です。
以下は、発表したスライドです。スライドだけだとストーリーは伝わらないとは思いますが、興味のある方はご覧になってください。多くの方に興味を持ってもらえたようなので、発表してよかったと思いました。
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