9月10日(日)・11日(月)、佐野市葛生町の赤堀(谷)さんの田んぼでは、様々なトンボが、それぞれの場所で飛び交っていました。赤とんぼの仲間も増えてきました。
以下、種名については、間違いがあるかもしれません。その時は、ご指摘いただけるとありがたいです。→昆虫の専門家Kさんからアドバイスがありましたので、以下、それを反映しています。
まずは、最大のトンボ、オニヤンマです。普段は自分の縄張りを行ったり来たりしながら、巡行飛行していますが、たまたま棒の上に止まっていました。近づいても逃げませんでした。さすがに、風格がありました。
次は、赤とんぼの仲間です。「赤とんぼ」という種名のトンボはいません。赤とんぼの種類を正確に見分けるのは、捕まえてみないと難しいようです。このトンボは、羽根の付け根が黄色に色付いていることから、ネキトンボ(翅の根本が黄色いから?)ではないかと思います。赤とんぼは、棒の先端などが大好きで、いつも止まっています。これも縄張りなのでしょうか。
この赤トンボは、羽根の先にこげ茶色の部分があります。また、全体に褐色であまり赤くなりません。ノシメトンボです。成虫の腹部の黒い斑紋が 熨斗目(のしめ)模様に似ていることに由来する、と言われています。ただ、どこが熨斗目模様なのかは、わかりませんでした。
この赤とんぼは、腹部だけが赤くなっており、顔面は褐色なので、アキアカネと思われます。腹部は、これからもっと赤みを増すのではないかと思います。
この赤とんぼは、頭部、胸部、腹部、すべて真っ赤です。これは、マユタテアカネ、マイココガネ、リスアカネの可能性がありますが、顔の正面に黒い斑点があるように見えるので、マユタテアカネが最有力です。(以上、昆虫の専門家からのアドバイスです)
こちらは、ナツアカネです。
これまでの写真は、イノシシ除けの電気柵の支柱の先端に止まっているところを撮りました。いったん飛び立っても、必ず同じ場所に戻ってくるので、写真は取りやすかったです。
田んぼでは、ちょうどイネの花が咲いていました。
次は、シオカラトンボです。このトンボは、水辺で見かけることが多いです。自分の縄張りを巡行飛行していました。
このトンボが必ず止まるトタン板です。
このトンボは、ハグロトンボです。このトンボは水辺付近や日陰の涼しい所で見かけることがあります。チョウのように、ひらひらと飛びますが、動きが不規則でなかなか追いかけるのが大変です。
オスの胴体は「青色で綺麗な金属光沢」をしていますが、メスは「金属光沢は無く全体的に黒色の体」をしています。この写真の個体は、メスではないかと思います。
トンボ以外では、ツマグロヒョウモンが飛んでいました。南方系の種でしたが、栃木県では2007年頃から普通種になってきたそうです。
クロアゲハも飛んでいました。
トンボもチョウも、自分たちのお気に入りの場所を持っていました。ここには多様な環境があるので、多様なトンボやチョウが生息できるのではないでしょうか。
これから秋が深まるにつれ、赤とんぼの数も増えてきます。これぞ「トンボたちの楽園」という風景に出会ってみたいです。きっと、夢のような風景だと思います。
そんな日が来たら、また紹介します。
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