7月27日(水)12時半。埼玉県加須市にある「道の駅 童謡のふる里 おおとね」は、「ホテイアオイの里」でもあります。ちょうど、花がきれいに咲いており、大勢のカメラマンもいました。
ホテイアオイ(布袋葵、学名:Eichhornia crassipes)は、単子葉植物ミズアオイ科に属する水草で、原産地は南アメリカです。現在、北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、ハワイ、日本、台湾、韓国、東南アジアなどの広い地域で外来種として移入分布しています。
ホテイアオイは、葉柄が丸く膨らんで浮き袋の役目をしています。日本では、この浮き袋のような丸い形の葉柄を七福神の布袋尊(ほてい様)の膨らんだ腹に見立てて「ホテイアオイ(布袋のような形をしているアオイ)」と呼ばれるようになったそうです。花が美しい水草なので、日本には明治時代に観賞用に持ち込まれたという説があります。
(以上、Wikipadiaからの情報)
以前は、ホテイアオイの繁殖力を生かして、水中の窒素分などをこの植物に吸収させ、水質浄化のために利用しようとの試みもなされたようですが、最近はそのような話はあまり聞かなくなりました。確かに、水中の窒素分を吸収し成長するので、成長したホテイアオイを回収すれば、その水域から窒素分を取り除くことは、理論的には可能です。しかし、繁殖した植物体をかき集めて処理する手間(労力や資金)がかかるので、永続性に欠け、現実的ではなかったようです。
もともと繁殖力が強く、富栄養化した水域ではあっという間に水面を覆い尽くすことから、在来の水草を競争で排除してしまったり、水生動物への影響も懸念されています。
そのため、国際自然保護連合(IUCN)種の保全委員会が作成した 世界の侵略的外来種ワースト100(100 of the World's Worst Invasive Alien Species)に選ばれています。
また、日本では「要注意外来生物」に指定されています。
この「ホテイアオイの里」では、あくまで観賞用として管理されていますが、手放しでは喜べない問題もあることを知っておいた方がよさそうです。
以下は、売店で大人気の「ホテイアオイ饅頭」です。
ホテイアオイの本体が入っているわけではなく、紫色の花からイメージされる「紫いも」の餡が入っています。出来立てで温かく、おいしかったです。
ホテイアオイがぎっしり詰まった田んぼは、かなり先まで続いていました。
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