らんまん」のタイトルは、「ムジナモ」です。この「ムジナモ」の唯一の自生地が、埼玉県羽生市の「羽生水郷公園」にあります。その中にある「さいたま水族館」では、生きている「ムジナモ」が、全国で唯一、展示されています。
「さいたま水族館」内の水槽に展示されていた「ムジナモ」です。
(「さいたま水族館」から、営利目的でなければ、撮った写真をHPで紹介しても構いません、という許可をいただきました。)
この展望台があるところは、羽生水郷公園の駐車場のすぐ近くにある「天然記念物 ムジナモ自生地(立入禁止)」です。
案内板には、「ムジナモの花」の写真も載っていました。
展望台から見た「ムジナモ自生地」です。たくさんの水路が見えます。
この茶色っぽく見えるのが「ムジナモ」のようです。なぜ、このような色になっているかは、わかりません。
いよいよ「さいたま水族館」の中に入ります。この水族館は、淡水魚専門の水族館です。
水族館の中には「ムジナモと宝蔵寺沼」という案内板とともに、「ムジナモ」が展示されています。
「ムジナモは食虫植物の仲間で、ミジンコやボウフラなど水中の小動物を捕えて栄養にします。根を持たず、水面に漂い、葉も獲物を捕らえるためユニークな形をしています。
世界的に見ても限られた地域にしか自生していない貴重な植物ですが、日本に自生地が一つだけあります。それが埼玉県羽生市にある宝蔵寺沼です。」
以上は、さいたま水族館の「いきものクラブNo.17」(さいたますいぞくかん通信 ムジナモ編)からの引用です。
ムジナモの名前のあれこれ
「ムジナモの姿は、もこもことして、タヌキの尻尾のようです。発見者は和名をつけるときに「タヌキモ」と命名したかったのですが、すでにタヌキモという別の植物があったため、タヌキの別名であるムジナから「ムジナモ」と名付けられました。」(同、引用)
ムジナモ 誰が見つけた!?
「1890年、植物学者の牧野富太郎が東京都内の江戸川に行くと、そこで不思議な水草を見つけました。これが日本初となるムジナモ発見の瞬間でした。世界的に貴重な植物の国内発見と、花が開く姿は日本でしか見られないため、世界の植物学者達はとても驚いたそうです。」(同、引用)
ちなみに、「ムジナモ」の和名をつけたのも牧野富太郎です。
ムジナモ
「日本植物志図編」第1巻第12集第70図版(1891年)
(三才ブックス「牧野富太郎の植物図鑑」より引用)
このように、世界的にも珍しい「ムジナモ」は、日本で唯一、この「さいたま水族館」でしか見ることができません。近くの方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
今日も猛暑日、アブラゼミがにぎやかに鳴いていました。
水辺付近には、シオカラトンボが飛行していました。
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