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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

両生類フォーラム(2日目)

更新日:2023年7月4日

7月2日(日)フォーラム2日目。「紀美野町文化センター」を会場として、和歌山県立自然博物館の高田賢人さんによる基調講演「専門家が語る!和歌山県の両生類の魅力」とトークセッションがありました。

高田さんは、和歌山県の両生類について、詳しく紹介してくださいました。ちなみに、講演のタイトルは、自分で付けたものではありません、と断りを入れていました。


興味深い話としては、他県から持ち込まれた数匹のオオサンショウウオが繁殖し、国内外来種となっていることや、和歌山県の田辺市では、ペットとして飼われていた「アフリカツメガエル」が逃げ出し、繁殖していることが、特に印象に残りました。


移入されたオオサンショウウオは、チュウゴクオオサンショウウオでなく、在来のオオサンショウウオであることが確かめられているそうです。難しい問題ですね。

また、繁殖しているアフリカツメガエルは、かなり温暖な場所でないと冬を越せないことと、アフリカツメガエルは泳ぎは得意ですが、陸上の移動は苦手なので、ウシガエルのように全国に拡散する、ということはないそうです。少し安心しました。


また、栃木県にも生息しているニホンアカガエルが「絶滅危惧Ⅰ類」に指定されており、かなり危機的な状況であることなどが、注目を集めていました。

30分の講演時間は、あっという間に過ぎてしまいました。基調講演なので、もう少しお話を聞きたかったです。


続いて、高田さんと高橋会長、藤田学芸員の3名によるトークセッションが行われました。

ここでも、ニホンアカガエルをどうやったら守れるかなどのお話をいろいろな角度から聞くことができました。このトークセッションで、今回のフォーラムの内容はすべて終了です。


ホールを出ると、ロビーでは、高田さんが撮った写真が展示されていました。ペンタックスの一眼レフで撮った写真は、それぞれの種の特徴をとらえていて、とても素晴らしかったです。高田さん自ら、それぞれの写真について、説明してくださいました。

高田さんは、とても素晴らしい研究者であることが、よくわかりました。


こうして、2日間にわたって行われた「両生類自然史フォーラム」はすべて終了しました。

今回のフォーラムの開催に関わられたスタッフの皆様、お世話になりました。とても素晴らしい体験ができました。来て良かったです。ありがとうございました。


バスで海南駅に戻りましたが、少し時間があったので、駅の周囲を散策しました。

「全国鈴木姓発祥のまち海南」とありました。調べてみると、熊野地方で神職を務めた鈴木一族が平安末期に住んだとされる「鈴木屋敷」が残っているそうです。この鈴木一族が熊野信仰を全国に伝え、鈴木姓も広がったと考えられています。


佐野市は「佐藤姓の発祥の地」として売り出していますが、海南が「鈴木姓の発祥の地」とは、少なからぬ因縁を感じました。


ついでに、「みかん・お菓子発祥の地 海南市」という看板もありました。昔は、みかんはお菓子として食されていたそうです。みかんと猫が合体したようなキャラクター「海ニャン(かいにゃん)」が海南市PRキャラクターだそうです。


残念ながら、今回の旅では、みかんを食べることはできませんでした。みかんの季節に行くと、また違った展開が見られたのかもしれません。会場となった海南市を「特急くろしお」で後にしました。


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