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​身近な風景

今市の「柿餅」

執筆者の写真: tokyosalamandertokyosalamander

2025年2月27日(木)、今市高校での「課題研究発表会」の帰り道、1921年創業の老舗「久保田屋製菓店」で、今市地域に伝わる「柿餅(かきもち)」を買い求めました。

「かきもち」と聞くと、たいていの人は、煎餅の「かき餅」を連想しますが、これは「柿餅」です。うるち米を原料とした上新粉と干し柿を混ぜ合わせたものを蒸し上げ、餅になるまでついて作ります。手作業で成形、カットされており、トースターなどで焦げ目がつく程度に加熱すれば、そのまま食べられます。

実際に食べてみると、もちもちとした食感があり、程よい甘さが感じられます。この甘さが「干し柿」の甘さかと言われると自信はありませんが、上品な味わいがあることは事実です。昔食べたことのある「すあま」という和菓子の食感と味に似ている感じがしました。

そもそも、この「柿餅」の存在を知ったのは、2月4日付けの下野新聞の「あなた発 とちぎ特命取材班」(あなとち)の紙面で紹介されていたのがきっかけです。


記事では、「「久保田屋製菓店」の4代目の久保田武夫(くぼたたけお)さん(43)によると、柿餅は正月などに親戚らと食べられていた。しかし、かつては白米も砂糖も貴重品。「米のかさ増しと甘味付けのために、干し柿を加えるようになったのでは」と久保田さんはみる。‥もち米ではないのは、固くなってしまい、山中での猟師の携帯食に向かないからとも考えられるという。」と紹介されています。


店主の久保田武夫さんがいらしたので、下野新聞の記事を見て買いに来ましたと伝えると、「お陰様で、わざわざ遠くから買いに来てくれる方が大勢います。」と、にこにこしながら答えてくれました。


冬に味わう郷土菓子が、永く伝えられていくことを願いながら、柿餅の食感と甘味を味わいました。


 
 
 

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