12月22日(金)今日は「冬至」です。北半球においては太陽の位置が1年で最も低くなり、昼の時間が最も短くなる日です。日本では「冬至」の日に「ゆず湯」に入る風習があります。今日は、職場で「ゆず」をもらいました。
冬至は1年で最も昼間の長さが短い日ですが、このことは、日の出時刻が最も遅く、日の入り時刻が最も早い、というわけではありません。次の表を見てください。
この表は、地域別 日の出、日の入りの最早日、最遅日 (tma.main.jp)を使って、佐野市の市役所の座標で計算しました。
これによると、冬至は、昼の長さは9.520時間で最短ですが、日の入り時刻は、12月7日が16時22分3秒で最も早いです。同様に、日の出時刻は、来年の1月7日が6時58分24秒で最も遅いです。
1年間で見てみると、以下のグラフのようになります。
微妙な差ではありますが、たまたま調べてみたらこんなことが分かりました。
冬至の日の夕方(17時5分)、渡良瀬川の堤防上で、自転車で帰る高校生のシルエットが浮かんでいました。日没から30分以上たっていますが、夕焼けがまだ残っていました。
さて、話しは最初に戻りますが、冬至には、なぜ「ゆず湯」に入るのでしょうか。こちらも調べてみると、いろいろな理由があることが分かりました。
●冬至は上昇運に転じる大事な日のため、旬を迎えて香りの強いゆずを入れた風呂に入って身を清め、邪気を祓い、身を清める、という意味がある。
●ゆずは実るまでに長い年月がかかるため、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められている。
●冬至=「湯治」・ゆず=「融通」がきくにかけて、冬至(湯治)にゆず湯に入って息災であれば融通がきいてうまくいくと考えが、洒落を好む江戸っ子に受け、冬至にゆず湯が広がったといわれている。
●ゆず湯には、血行を促進して体を芯から温める効果があるため、風邪の予防につながります。また、肌荒れにも効果がある。
などです。つまりは、「冬至にゆず湯に入ると風邪をひかずに冬を越せる」ということのようです。
ということで、今日は、もらった「ゆず」をお風呂に浮かべて入りました。確かに、入浴剤なしでも体があったまったような気がしました。
以上、冬至にまつわる雑談でしたが、冬至の翌日から、確実に日は長くなっていきます。冬至は太陽が生まれ変わる日、復活する日と考えられ、冬至を境に運が向いてくるとされています。物事を前向きに考える、いにしえの人たちの知恵を私たちも受け継いでいきたいものです。
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