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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

地域猫「シロ」

更新日:1月18日

2024年1月11日(木)、毎朝8時頃からの約20分間、渡良瀬川沿いの遊歩道をウォーキングしています。前日から、コースを逆方向(川上に向かって往復)にしたところ、たまたま、ネコにエサをあげている方に出会いました。今日もいらしたので、思い切って話しかけてみました。

このネコは「シロ」という名前で、10年前から地域のネコ好きの方が協力して面倒をみているそうです。「地域猫」という言葉を初めて聞きました。


そこで「地域猫」について調べてみました。

公益財団法人「日本動物愛護協会」では、動物の命を守る活動として、「地域猫活動」に取り組んでいます。「地域猫活動」の目的は、飼い主のいない猫を勝手気ままな「飼い主のいない猫」として放置するのではなく、猫の嫌いな人にも、ある程度許容してもらえる「地域猫」として一定の管理をして見守っていこう、将来的には飼い主のいない猫を減らしていこう、という考えです。

最終目的は、「望まれずに生まれてきた不幸な猫たち≒迷惑な飼い主のいない猫」を「地域猫」として管理し、「今以上に増やさないこと」と、「生命を受けてしまった猫たちは、地域環境の中で、出来るだけ快適に長生きできるように」ということです。


野良猫の数を減らすためには、去勢不妊手術がマストだそうです。これをTNR(ティー・エヌ・アール)と言っています。

T・・・Trap(捕獲して)

N・・・Neuter(去勢不妊手術して)

R・・・Return(元に戻す)

手術済の猫には耳先にV字のカットを入れるのが全国ルールだそうです。上の写真のネコの耳にもV字のカットが入っています。耳カットは麻酔中に行い、痛みも出血もほとんどないといわれています。一見して手術済とわかるようにカットは必要なのだそうです。


ここでは、毎日、決まった時間に決まった場所でエサをやっています。カラスにエサを皿ごと奪われてしまうこともあるので、必ず食べ終わるまで見届けているそうです。仕事の都合でいけない時は、バイトを雇ってエサやりを頼んでいます。また別な方は、ネコの体をケアすることもされています。


家でもネコを飼っている方もいるそうですが、ただ単純に、ネコがかわいいからやっている活動ではなく、野良猫を見捨てておくことはできない、お金もかかるけど、やるからには、最後まで責任をもって見守りたい、という強い使命感を持っていることを感じました。

「シロ」の性格はとてもおとなしく、普段は河川敷などで、ひっそりと生活しているようです。「シロ」は、少なくとも10歳以上の年齢ですので、人間の年齢に換算すると、野生状態では80歳くらいと考えられます。陽だまりの中で、安心しきってエサを食べる「シロ」の姿に、今、穏やかな「人生(猫生)」を生きていることが伝わってきました。


今回、管理をされている方に初めてお話をお伺いし、「地域猫」という取り組みがなされていることを知りました。


PS 翌日12日(金)13時頃、渡良瀬川沿いの遊歩道脇の同じ場所で、「シロ」の姿を見つけました。堤防の上から「シロ」と声をかけると、ゆっくりと顔を上げました。でも、近寄ってくることはありませんでした。どうやら、日向ぼっこの邪魔をしてしまったようです。




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