10月2日(月)、大学の2限目が終了した12時20分頃、「教室にヘビが入ってきそうだ」という連絡がありました。職員数名と現場に直行しました。
ヘビは、全長1m20cmくらいの「アオダイショウ」の成体でした。2階の教室で授業を受けていた学生(留学生)が、窓の外の壁を登っているヘビを発見し、大騒ぎになりました。この写真は、発見した学生が撮った写真です。(学生から写真をいただき、HPで紹介することを了解してもらいました)
建物の外観から見ると、赤いマルで囲まれた辺りにいました。
職員が到着した時には、アオダイショウはすでに下に降りてきていました。
アオダイショウは、子ヘビの頃はカエルやトカゲなどを捕食し、成体になると小型哺乳類(ネズミなど)や鳥類を主食としています。エサを求めて樹木や住宅の壁などに登ることもよく知られています。おそらく、校舎の壁に付いている丸い「雨どい」をうまく利用して、外壁を登ったのではないでしょうか。
県内では、子ヘビのエサとなるカエル類の減少や成体のエサとなる小型哺乳類や鳥類の減少、道路での轢死(自動車に轢かれる)などによって減少しています。
確かに、最近は見かけることがめっきり減りました。アオダイショウは、栃木県のレッドリストで「要注目」種に指定されています。
ちなみに、アオダイショウに毒はありません。性格もおとなしく、ヒトを襲ったり噛んだりすることはありません。何の悪さもしません。普段はどこかでひっそりと暮らしており、生態系の一員です。
しばらくすると、雨水が流れ込む側溝の中に消えていきました。普段はそういったところでひっそりと暮らしているのかもしれません。
ヘビは特別な生き物ではなく、カメが池の中で生活しているのと大差はないと思います。(ただし、カメは誰かが放したものですが、アオダイショウは昔からそこで繁殖していたと考えられます)
私も今回、学内で初めて出会ったくらいなので、これからも、めったに出会うことはないでしょう。「見かけたらラッキー」です。
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