8月11日(祝)。数日前、大学構内で「カマキリの抜け殻」(脱皮殻)を見つけました。
カマキリは、孵化してから親と同じかっこうで、脱皮を繰り返して成長します。蛹の時期がない変態は、「不完全変態」と呼ばれています。
カマキリは、成虫になるまで8回程度脱皮し、8月中には成虫になります。
蛹の時期のある「完全変態」は、例えば、チョウや甲虫のように、蛹の時期に体の構造を大きく変え、生活様式を大きく変更しますが、蛹の時期は動けないので、外敵から無防備の状態が続くというリスクがあります。アゲハ類の蛹の生存率はとても低いそうです。
一方、カマキリやバッタ、セミ、トンボなどは、幼虫から成虫に変態する「不完全変態」です。外敵になるべく隙を見せない、というメリットがあります。とは言え、脱皮したては体が柔らかく、敵に襲われる危険性は高まります。
背中側に裂け目があります。そこから出てきて脱皮しました。
鋭い棘のある鎌のような前肢が、抜け殻でもはっきりわかります。
このカマキリは、さらに脱皮を繰り返し、無事に成虫になることができたのでしょうか。
たまたま見つけたカマキリの抜け殻ですが、その後がとても気になりました。
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