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​身近な風景

宇大生のフィールドワーク

執筆者の写真: tokyosalamandertokyosalamander

更新日:2月8日

7月8日(土)佐野市葛生町の赤堀さんの「田んぼ」で、宇都宮大学の講座「自然と環境の扉(里山のサスティナビリティを考える)」のフィールドワークが行われました。

この講座は前期の選択必修科目であるため、農学部、共同教育学部、工学部、地域デザイン科学部の学生(全部で10数名)が履修していました。それぞれの学生が設定したテーマに応じた研究(フィールドワーク)を行っています。


今日は、「水田の周囲のカエル等の調査」と「フクロウの巣箱のある林の調査」をしている共同教育学部の学生2名と一緒に、調査に参加しました。この2名には、農学部の農村生態工学研究室の守山先生(と大学院生)が指導者として、同行されていました。とても贅沢なフィールドワークでした。

まず、田んぼの場所によって、生息しているカエルの種類に差があるかどうかをみんなで調査しました。


田んぼには、シュレーゲルアオガエル・トウキョウダルマガエル・二ホンアマガエルの幼生が確認できました。一番多かったのは、シュレーゲルアオガエルの幼生でした。なお、シュレーゲルアオガエルの幼生は、数日前まで自宅で飼育していたので、自信をもって判別することができました。


また、ヌマガエルの幼体や成体、二ホンアマガエルの幼体、ニホンアカガエルの幼体なども確認できました。

また、田んぼではありませんが、雨水の溜まったビニールシートの水たまりにも、二ホンアマガエルの幼生が多数生息していました。二ホンアマガエルは、他の田んぼのカエルと違って、水たまりであれば、どこでも産卵する習性があります。


今日のような雨の日は、ヤマビルに血を吸われる可能性が高いそうです。ヤマビル除けのスプレーをかけてもらいましたが、守山先生にくっついていたヤマビルを発見。

ヤマビルの対処法は、なめくじのように塩をかけることです。実際に、塩をかけると小さく固まってしまいました。確かに、塩は有効でした。




午後は、「フクロウの巣箱のある林の調査」を行いました。

下の写真には、フクロウの巣箱が写っています。木に茶色い巣箱が括り付けられています。

近くで見ると、どこかで見覚えのある形状をしています。

そうです。ゴミ箱です。木の巣箱だと、すぐに傷んだり朽ちたりするので耐久性がありません。そこで、守山先生は市販のゴミ箱に目を付け、全体を茶色く塗装したものを巣箱として取り付けました。実際に、この巣箱にはフクロウが営巣し、2羽のヒナが育ちました。

↑5月14日に確認したフクロウのヒナです。(今はもう巣立ってしまいました。)


巣箱を取り付ける木が、周りの木々とどのくらい離れているのかを計測しています。


今日のフィールドワークは、雨の中で実施されましたが、とても有意義な活動ができたのではないかと思いました。教育学部の二人の学生さんは、守山先生のご指導の下、とても熱心に取り組んでいました。


 
 
 

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