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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

安藤勇寿「少年の日」美術館

10月14日(土)、佐野市御神楽町(旧田沼町)にある安藤勇寿(あんどう ゆうじ)「少年の日」美術館を訪れました。安藤先生と楽しくお話をさせていただきました。


美術館の駐車場からのアプローチです。少しずつ、木々の葉が色付き始めていました。

色鉛筆が、この美術館のトレードマークになっています。

教会のような佇まいのある美術館です。

美術館の中には、喫茶スペースがあり、きれいな庭を眺めながら、コーヒーなどをいただくことができます。

安藤先生とは、この美術館で数回お会いしたことがあったので、受付の方にご挨拶をしたら、すぐに安藤先生が出てきてくださいました。コーヒーもごちそうになりました。

私が、トウキョウサンショウウオの研究をしていることを知り、かつてはこの付近にも、棲んでいたことを教えてくださいました。トウキョウサンショウウオの卵嚢は、三日月型の独特な形状をしているので、お話を聞くと、間違いないことがわかりました。現在、この付近には、トウキョウサンショウウオの生息は確認されていませんので、かつては生息していたという貴重な情報でした。あるいは、もっと注意深く探せば見つかるのかもしれません。


また、安藤先生は、子どもが自然体験をすることの大切さを熱く語ってくださいました。安藤先生ご自身も、子どもの頃、川で遊び、トウキョウサンショウウオの卵嚢を見つけたり、卵嚢の中で成長する幼生を観察したり、魚を捕まえたりすることが、命の大切さを感じる原体験となっていることを実感されていました。


私もまったく同感でしたので、思わず意気投合しました。そして、美術館の絵の横に掲げられていた詩の一節が、脳裏に浮かびました。「つながり」という詩です。(絵葉書もあったので購入しました)

ここでの「つながり」は、もちろん人間どうしのつながりであり、そのことを通して、人の命の大切さを伝えています。しかし、それだけでなく、地球46億年の歴史の中で、生を受け、そしていなくなった多くの生物たちとの「つながり」も感じました。トウキョウサンショウウオにも、そうした「つながり」があったはずです。


そして、「未来の私(人間)が未来を生きる」ことができるよう、私(人間)が、今なにをすべきかを訴えているようにも感じました。

短い時間でしたが、安藤先生とお話ができて嬉しかったです。相変わらずお元気でした。


帰りは、外までお見送りいただき、ありがとうございました。

気持ちのいい秋の日に、清々しい体験でした。

美術館の周囲は、とてもきれいに整備されていました。多くの子どもたち、そして大人にも、ぜひ見ていただきたい美術館です。

(安藤先生は、今日の訪問や写真等をHPで紹介することを快く許可してくださいました。)


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