2024年4月14日(日)佐野市田沼町にある『安藤勇寿「少年の日」美術館』を訪ねました。館長の安藤先生とお話をすることができました。
今日の訪問の目的は、もちろん美術館の絵を見ることでしたが、もう一つ、大きな目的がありました。昨年の10月14日に美術館を訪問した際、安藤先生は、子どもの頃にトウキョウサンショウウオの卵嚢を見つけて遊んだことをお話されていました。現在、トウキョウサンショウウオの生息状況を調査していますが、安藤先生が少年の日に卵嚢を見つけて遊んだ場所がどこだったのか聞いてみたい。そして、今も生息しているのか確かめてみたい、という思いで、美術館を訪問しました。
安藤先生と奥様が、いろいろなお話をしてくださいました。残念ながら、数十年も昔のことだったので、今はどこかで卵嚢を見かけたという話は聞いたことがないそうでした。
トウキョウサンショウウオの卵嚢は独特な形態をしているので、誰かの家の敷地内などで産んでいれば、聞き込み調査の中で「ああ、〇〇さんちの池で産んでるよ」という情報が入ってきます。そういった情報が一切ない場合は、経験上、本当に生息していない可能性があります。そういう意味で、今回のお話の内容は貴重でした。
また、美術館の敷地内の施設を案内してくださいました。
ここは、誰でも自由に使える図書館「きょうだいの家」です。
中は自由に絵を見たり、本を読んだりできる空間になっています。
とても居心地のいい図書館です。
また、庭の木々にも愛情を注がれていて、ぜひ見てほしいと案内してくださいました。この植物は「ムシカリ」だそうです。アジサイのような花が咲いていました。
こちらは「花筏(ハナイカダ)」です。
花筏(ハナイカダ)は、葉の上に小さな花が咲くかわいらしい植物です。
黄色い花は「ヤマブキ」です。
「この花は、すごくいい匂いがするんだよ。」確かに、柔らかで上品な匂いがしました。
短い時間ではありましたが、安藤先生のお話が聞けたうえに、庭園の木々を丁寧に紹介していただきました。ありがとうございました。安藤先生も喜んでいただけて良かったです。
美術館では、現在「ある早春の日展」が開催されています。ぜひ、美術館と美しい庭園をお楽しみください。美術館は川沿いに建てられており、川から、カジカガエルの鳴き声がよく聞こえてきました。癒しの空間です。
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