2024年4月6日(土)佐野市葛生にある赤堀家の水田では、春先の「カエルの産卵」がピークを迎えていました。
手前に見える紐状のものは「アズマヒキガエル」の卵塊です。
これで何個体分なのかは、はっきりとわかりませんが、全部で5,6個体分くらいありそうです。
赤堀さんの田んぼでは、3年前から冬でも水が入った状態にしていますが、それ以来、カエルの産卵数が増えているそうです。少なくともアズマヒキガエルの卵塊は昨年よりも増えています。
アカガエルの仲間の卵塊も全部で100程度ありました。ニホンアカガエルとヤマアカガエルは、産卵直後だと卵塊の状態(崩れ具合)で区別することができます。手で持って形が崩れないのはニホンアカガエルの卵塊で、指の間からずるずると流れ出すのはヤマアカガエルの卵塊です。しかし、時間が経つと判別できなくなってきます。ここでは、両方のタイプの卵塊がありました。また、産卵の時期もかなり幅があるようです。
ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、アズマヒキガエルが同じ水域に産卵する産卵場は、かなり珍しいと思います。貴重な産卵環境です。
ニホンアカガエルの卵塊
ニホンアカガエルの成体
水路を作ったりも、全て人の手で行います。とても自然度の高い環境です。
この時期としては珍しい「シュレーゲルアオガエル」の鳴き声も聞こえました。
こうして、春先のカエルの産卵は、今も進行しています。
田んぼの土手には、「ジュウニヒトエ」が咲いていました。
コナラ
キブシ
山の中腹には、ヤマザクラが咲いています。
ヤマザクラをまじかで見るため、山を登っていくことにしました。赤堀さんの案内で、道のない斜面を上り下りしました。往復1時間以上かかりましたが、無事に帰ってこられてホッとしています。
ほぼ真横から、ヤマザクラを見ることができました。ヤマザクラは、葉と花が同時に出てきます。苦労して眺めるヤマザクラは、とりわけ美しく感じられました。
こうして、里山の春を満喫しました。カエルの産卵やヤマザクラも、里山の春を彩る風景の一コマです。
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