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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

有明の月と浅間山

更新日:2024年12月18日

2024年12月17日(火)朝8時頃、西の空には「有明の月」、そして雪を頂く「浅間山」の姿が一望できました。

「満月(月齢15)」の時には、ちょうど夜を迎える時間に月が昇り、朝を迎える時間に月が沈んでいきます。つまり、朝方、月を見ることはありません。しかし、満月を過ぎると、夜が明けても月は残るようになってきます。このように、朝になって見る月を「有明の月」というのだそうです。


平安貴族の恋愛は、男性が女性の元へ通い、一夜を共に過ごすという「妻問い(つまどい)」が盛んに行われていて、有明の月と共に別れることも多かったようです。この欠けゆく月に趣を感じていたようです。(現代人には、もう理解できない感性と言葉なのかもしれません)


ところで、今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」は、面白かったです。私の人生で初めて最初から最後まで、一度も欠かさず見続けました。源氏物語と枕草子という、わが国の2大文学作品が、ほぼ同時期に書かれた、という奇跡のようなことがなぜ起こったのか、まずそれが知りたかったです。そして、「光る君へ」の中で、月が重要な役割を担っていたことが新鮮でした。今、私たちが月を見上げるように、平安貴族も、特別な思いをもって眺めていたことが、時空を超えて繋がりました。月の光には、「光る君へ」のテーマ曲であるラフマニノフ調の音楽が見事に調和していました。最終回では、光る君とは誰のことだったのか、ということが告げられましたが、私は、この月こそが光る君だったのではないかと思っています。平安の世でも、今の世でも、月の光が変わらずに降り注いでいます。それぞれの物語を月に託して後世に伝えようとしていたような気がします。


下の写真は、今日の朝6時半頃、家の前で見た「有明の月」です。


浅間山は、頂全体が雪で覆われていました。(今日の朝8時頃)

↓今日の11時頃、雲の影が雪面に伸びていました。

浅間山は、もう冬の風景を見せています。年の瀬を迎えるころには「有明の月」も見えなくなってしまいます。



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