top of page
IMG_4274.JPEG

​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

東の空の「夕焼け?」

2024年7月27日(土)18時50分頃、高崎から高速道路で帰ってくる途中、東の空がまるで「夕焼け」のようにピンク色に染まっていました。運転をしていたので、写真には撮れませんでしたが、同時刻に「えりだびんち」さんが佐野で撮った写真が送られてきました。

「7時前の空がなんだか不気味でした」

黒い雲は下層雲の「層積雲」です。雲底が少し黒っぽく見える特徴があります。雲が厚ければ、より黒く見えます。上空に夕焼けに染まりやすい巻雲などの「高層雲」があると、夕焼けが起こります。


夕焼けは西の空というイメージがありますが、私たちの頭上を通過した太陽の光は、反対側の東の空もほのかなピンク色に染めています。太陽が沈む点の正反対(対日点)付近が最も赤くなり、周囲に向けてぼんやりと薄くなっていきます。「東の夕焼け」は、帯状に見えることがあり、「ビーナスの帯、ビーナスベルト」とも呼ばれています。


さて、ここで秘密兵器の登場です。ドライブレコーダーで記録された動画を調べてみたら、この日のビーナスベルトがしっかり写っていました。前方カメラに映っているのは「東の夕焼け」、後方カメラに映っているのが「西の夕焼け」です。太陽が沈む点(西の空)の正反対(対日点)付近(東の空)が最も色が濃いのがわかります。そして、帯状に左右に広がっています。


↓ オリジナル動画はこちらです(7月27日の18時54分~55分までの1分間)


今回の「東の空の夕焼け」はかなり濃いピンク色に染まっていましたので、東の空の雲の条件が良かったのではないかと思います。当時は東の方角で時折、稲妻が光っており、積乱雲が発達していましたので、それらの雲が太陽の光を受け止め、ピンク色の夕焼けとなって表れたのかもしれません。


空や雲は絶えず変化し、同じものはありません。そうした中で、ちょっとした変化に興味を持ち、その原因を探究してみると、意外な発見があるかもしれませんね。


「えりだびんち」さん、今回も素晴らしい写真をありがとうございました。

閲覧数:46回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page