8月7日(月)、大田原市の実家に帰る途中、道端にたくさんのヒマワリの花が咲いていました。すべての花が車の進行方向(東)を向いていました。
車を降りて、反対側から見ると、こんな感じです。↓
この写真を見ると、あまり違和感はありませんが、反対側↑から見ると一目瞭然です。
つまり、間違いなく「ヒマワリの花は、東向きに咲いている」のです。
ヒマワリは、つぼみの時期や花の咲き始めまでは、太陽の動きに合わせるように、向きを変えることが知られています。このことから、「ヒマワリ」という名前がついています。
しかし、開花し成熟すると、東の方角を向いたままになってしまいます。実は、その理由はわかっていませんでした。
その謎は、2021年に米国・カリフォルニア大学の植物生物学の研究チームによって解明されました。
英文の論文ですが、翻訳ソフトを使って読んでみると、花の向きは、花の温度、花粉媒介者の訪問などに影響を与えることがわかりました。
ヒマワリは東を向いて咲くことで、花粉を媒介するハチが集まる早朝に、太陽の光を直接受けることで花の温度が上がり、より多くの花粉を放出し、ハチが花粉を媒介しやすくなります。
つまり、ヒマワリの花が成熟した後は、東向きのままの方が、子孫を残す(たくさんの良い種子をつくる)のに有利であり、適応度が高まる、と結論づけられました。
↑上記論文中の図を改変。東向き実験群の方が、西向き実験群より、種子のサイズ(幅、重さ)が大きいことがわかります。
なるほど、と思える理由であり、それを証明するための実験も説得力がありました。
もう少し詳しく知りたい人は、以下のサイトを参考にしてください。
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