2024年3月22日(金)、幼児たちは古河市にある「公方(くぼう)公園」を訪れました。「桃祭り」は、3月16日(土)から31日(日)まで開催されており、現在、見頃を迎えています。
ゆたさん、ぴとさん、りつさん、むぎさんのいつもの4人組が、カメラ目線でこちらを見ています。
しかし、写真に撮られることよりも、「幼児用せんべい」を確保し食べることの方が、重要のようです。
園内には6種類の「花桃」が植えられています。「花桃」は花を観賞するために改良されたモモで、庭木などによく利用されています。
公方公園では、江戸時代初期、古賀藩主「土井利勝」が、農民に桃の種を育てさせたのが始まりでした。領地では燃料になる薪が乏しかったので、成長が早く、果実が食料になる桃が選ばれました。昭和50年の公園の開園を機に、花桃を植えて、江戸時代を偲ばせる梅林を復活させました。
りつさんも桃の花に興味を持ったようです。
これは「矢口」という品種のようです。公方公園の花桃の9割を占めているそうです。
りつさんとぴとさんです。やはり、基本的に、食べ物を手放すことはないようです。
りつさん(義経)とぴとさん(静御前)が、パネルにしっかり顔を出しています。当然のことながら、自分たちが置かれた状況を知る由もありません。
ところで、なぜ、義経と静御前なのでしょうか。
静”についての史料は乏しく、義経を慕って鎌倉から奥州へと出立したた静御前が、病いを得て遂に目的を果たせず死に至った地が古河周辺と伝えられています。古河市内旧日光街道中田宿にある光了寺(こうりょうじ)に、宝物(ほうもつ)として静女の守本尊、蛙蟆龍(あまりょう)の舞衣(まいごろも)、義経形見(かたみ)の懐剣(かいけん)、鐙(あぶみ)など貴重な遺品数点が蔵されています。
そんないわれがあて、義経と静御前の登場となりました。
公方公園には、「花桃」だけでなく「菜の花」も満開です。あと1週間もすると「桜の花」だよりが、あちこちから、届きそうです。公方公園の花桃は、梅から桜へと花のバトンをつなぐ春の使者として、独自の存在感を示しています。
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