2024年6月2日(日)、常連の草野さんからいただいた「氷室山」情報を紹介します。
氷室山は佐野市と足利市の境界付近にあります。標高は1120mですが、登山口が941mなので標高差は160m、約4キロ(1時間半ほど)のコースです。草野さんは、5月29日(水)に登山されました。
氷室山では、すでにセミが羽化していました。
珍しい植物「ギンリョウソウ」にも出会いました。
ギンリョウソウ(銀竜草)はツツジ科ギンリョウソウ属の多年草。腐生植物として知られており、別名ユウレイタケとも言われています。高山のジメジメとした日当たりの悪い場所に生えています。まさに写真のような環境なのでしょう。
これがツツジ科の植物だとは、にわかには信じられません。植物体は真っ白で葉緑体がありません。葉緑体がなければ光合成もできないので、根に住まわせた根粒菌の出す菌糸から栄養をもらっています。つまり、菌なしでは生きられない「腐生植物」なのです。
旗川源流の湧水(上人の水)です。
湧水で入れたコーヒーの味はいかがでしたか?
ところで、葛生の昔話「氷室ばあさん」の朗読を葛生伝承館で聞いたことがありました。
こんなお話です。
「昔々、奥氷室の氷室山神社を守っていたおばあさんは、大のお風呂好き。
暗い山道を片道10キロ、1日も欠かさず、大荷場(にんば)のとある家にお風呂をもらいにやってきました。
風呂の主人が「ばあさんや、遠い山道を真っ暗なのによく来なさるが、怖かないかね」と聞くと、「いや、私は氷室山のてんぐ様がついてなさるで、奥氷室なんてほんのひと時だよ」
恐ろしくなった主人でしたが、別に迷惑をかけるでもないおばあさん。それからも、ずうっと、お風呂に入れてやったということです。」
「氷室ばあさん」が守っていた氷室山神社は、この氷室山にあるそうです。昔から秘境として一目置かれていた奥氷室で、湧水コーヒーが飲めるなんて、本当にすごいなと思いました。
*貴重な情報ありがとうございました。
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