2024年1月22日(月)。渡良瀬川の河川敷には、相当数のイノシシが生息しているようです。「動物の森びと」さんは、15日(月)朝、イノシシが罠に捕獲されているのを目撃し、20日(土)朝には、同じ罠からイノシシが逃走する姿を捉えています。私も、17日(水)、夕陽の撮影していたところ、走り去るイノシシを目撃しました。
罠で捕獲されたイノシシ(1月15日、7:30、「動物の森びと」さん撮影)
夕陽を撮影中に、逃げ去るイノシシ(1月17日、16:40)
罠付近から逃走するイノシシ(1月20日、6:50、「動物の森びと」さん撮影)
栃木県内および足利市内に生息しているイノシシについてネットで調べてみました。
以下、「栃木県のイノシシ管理計画(四期計画)(変更)の概要」からの引用です。
①生息密度分布 →県南西部(足利市、佐野市、栃木市)は生息密度が高い
①推定生息数 →16400頭(令和元年度末の推定値)
渡良瀬遊水地でもイノシシが増えすぎて困っているそうです。
以下は、足利市で行われた「イノシシにおける生息個体数推定技術の開発」からの引用です。
・冬季(1,2月)に罠にかかりやすいことがわかります。冬季は、毎晩一つの罠に1~2個体出現しています。
足利市のイノシシは今から20~30年前、群馬県側から侵入したとみられ、佐野市や栃木市など県南西部で生息域を拡大しています。本来は生息していなかった国内外来種ということになります。
河川敷では堤防を掘り返すなどの被害があり、堤防が掘り返されると、表面が柔らかくなったりするため、増水時に堤防が崩壊しやすくなる恐れもあるそうです。河川敷で住みかとなっている枯れ草などを撤去したり、周辺自治体と協力して、罠や柵を設置するなどの対策をとっているようです。
毎朝、渡良瀬遊水地の堤防の遊歩道をウォーキングしていると、近所の方と話をするようになりました。この河川敷には、イノシシだけでなく、シカやタヌキ、キツネも見かけるそうです。河川敷は、川沿いに、上流から下流までつながっていますので、外来種が分布を広げる際の絶好の通路(回廊)にもなっており、特異な生態系が存在するのではないかと思います。非常に興味深いですが、深刻な問題でもあります。
また、新たな情報が入りましたら、紹介します。
<追加情報>
PS:23日(火)朝、渡良瀬川沿いの遊歩道で、長年「地域猫」の世話をしている方に、最新のイノシシ情報を聞いてみました。すると、数年前に比べると、この河川敷でのイノシシはずいぶん減っているそうです。住処がより下流の方に移動しているのか、罠での捕獲の成果があがっているのか、理由ははっきりしません。
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