9月26日(火)。同じ職場のSさんから、サンショウウオの写真をいただきました。お子さんが長野県東御市内の施設(標高1750m)で合宿をしていた際、近くの渓流で見つけたそうです。渓流産卵性の「ハコネサンショウウオ」の幼体です。
近年、ハコネサンショウウオの仲間の分類の研究が進んでいます。従来はハコネサンショウウオは本州と四国のほぼ全域の山に生息する普通種とされていて、単一の種でした。ところが、その後の研究で、ハコネサンショウウオは7種に分かれました。
・ハコネサンショウウオ1種
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ハコネサンショウウオの仲間(7種)
・ハコネサンショウウオ
・キタオウシュウサンショウウオ(北奥州)
・シコクハコネサンショウウオ(四国)
・タダミハコネサンショウウオ(只見)
・ツクバハコネサンショウウオ(筑波)
・バンダイハコネサンショウウオ(磐梯)
・ホムラハコネサンショウウオ(炎のような背面の赤い斑紋が特徴)
生息している場所や特徴などが種名(和名)に付いてます。
この写真のサンショウウオは、狭義のハコネサンショウウオです。(専門家に写真を確認していただきました)
流水産卵性のサンショウウオの幼生は、流れの中で生活しているので、指の先にツメを持っているのが特徴です。(指の先が黒っぽく見える部分がツメです)
ハコネサンショウウオの仲間は、変態するまでに2年以上かかるといわれています。
Sさんからの貴重な産卵地情報、ありがとうございました。
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