2024年8月11日(山の日)14:30~16:30、みどり市「グンエイホールPAL」で群響名曲コンサートが開催されました。
曲目は、ブラームス「悲劇的序曲」、シューマン「ピアノ協奏曲」、ムソルグスキー(ラヴェル編)組曲「展覧会の絵」。指揮者は和田一樹、ピアノは阪田知樹でした。
群馬交響楽団が、音の良い「高崎芸術劇場」以外のホールで、どんな音を奏でるのか興味がありました。
今回は群響の賛助会で割り当てられた座席(c-15)でした。座席からステージを見るとこんな感じです。
1曲目の「悲劇的序曲」で大好きな高崎芸術劇場の音響と比べてみると、さすがに音の抜けの良さとクリアさが及ばない感じはしますが、芯のある音が聴こえてきました。
2曲目のシューマン「ピアノ協奏曲」は、ゆったりとしたロマンティックな演奏のように感じました。会場からは終曲後に、大きなブラボーの掛け声があり、楽団員も盛大な拍手を送っていたので、素晴らしい演奏だったのだろうと思いました。ただ、個人的には、シューマンのピアノ協奏曲というと、ウルトラセブンの最終回で流れたこの曲の第1楽章に漂う悲壮感が刷り込まれているので、ちょっと生ぬるい感じがしました。最終回で、モロボシ・ダンがアンヌ隊員に告げた「西の空に明けの明星が輝くとき、一つの光が宇宙へ飛んでいく。それが僕なんだよ。さよならアンヌ」といった情景は浮かんできませんでした。(ふつう、浮かびませんよね。)ちなみに、調べてみたら、ウルトラセブンの最終回では、(ピアノ)リパッティ/カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団の音源が使用されていたそうです。さもありなんと思いました。
3曲目の「展覧会の絵」はソロ奏者の腕の見せ所満載の曲ですが、オーケストラの斜め上から見下ろす座席だったので、見て楽しむことができました。やはり、群響は一流のソリスト揃いの素晴らしいオーケストラであることを再認識しました。終曲で大活躍する打楽器、特にドラの迫力には圧倒されました。真夏の昼下がりに聴いても元気が出る名曲でした。
アンコールに「ラデツキー行進曲」が手拍子付きで演奏されました。
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