2024年2月24日(土)高崎芸術劇場で、群馬交響楽団「第595回定期演奏会」を聴きました。大井剛史指揮によるドヴォルジャーク「交響曲第3番」は、今シーズン一番の演奏でした。
ドヴォルジャーク「交響曲第3番」はかなりマイナーで聴いたことがなかったため、事前にNaxosのサブスクで予習しました。素朴で魅力的なメロディーに溢れている隠れた名曲です。出だしからカリンニコフ「交響曲第1番」の雰囲気に近いものを感じました。一発で気に入りました。
指揮者の大井さんは2007年から2009年まで、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団で研修しています。ドヴォルジャークはチェコの作曲家ですので、大井さんには特別な思いがあったのではないかと思います。通常、ドヴォルジャーク「交響曲第3番」はコンサートのメインプログラムには上がらない曲です。この曲を大井さんの指揮で聴くのを何か月も前から楽しみにしていました。
大井さんは宇都宮市の出身で、毎年11月23日に宇都宮市文化会館で東京フィルハーモニー交響楽団とのコンサートを行っています。今までに何度も演奏を聴いていますが、今日の演奏はとりわけ気合が入っていたように感じました。活気と熱気に溢れた素晴らしい演奏でした。鳴りやまない拍手に、楽譜を抱きしめるしぐさを見せ、ドヴォルジャークに敬意を表していました。大井さんとしても出色の出来栄えだったのではないかと思いました。
本日のプログラムは、前半は、モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」とバルトーク「2台のピアノと打楽器のための協奏曲」、後半がドヴォルジャーク「交響曲第3番」でした。
なお、演奏会の冒頭で、先日逝去された小澤征爾氏へ献奏として「J.S.バッハ:管弦楽組曲 第3番 第2曲「Air」(G線上のアリア)が演奏されました。小澤征爾氏は群馬交響楽団に何度も出演されていたそうです。ロビーには、様々な展示がされていました。
本当に聴けて良かった演奏会でした。
注:群馬交響楽団の定期演奏会に限り、カーテンコール後のみ、スマホでの写真撮影、SNSへの投稿が許可されています。これは本当に素晴らしい取り組みだと思います。来年度も続けてほしいです。
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