2024年3月16日(土)、茂木高校体育館で「令和5年度 ゆずも学課題研究発表会」が行われました。足利大学看護学部の荻原弘幸講師が一つ一つの発表への講評と最後の全体講評を行いました。
ゆずも学の「ゆずも」は、もてぎマスコットキャラクターの「ゆずのようせい」です。
「ゆずもに あうと、 みんなのこころが あたたかくなる」のがとくちょうで、「もてぎまちを せかいの ひとにしらしめること」がやぼうです。
「ゆずも学」は、「ゆずも」のように、「みんなのこころをあたたかく」し、「もてぎまちのことをせかいのひとにしらせる」ことを目標にしているようです。
1年生は「自分と社会を知る」ことを目標に、地域課題を知り課題を発見する「課題研究Ⅰ~地域課題を解決しよう~」を行っています。茂木高校は総合学科なので、1年時に履修する「産業社会と人間」(2単位)の中で課題研究Ⅰが行われています。
1年生からは、2つの班から発表がありました。
「脱・少子化 ~茂木ならではの子育てメリットとその発信方法~」
「観光客を増やすために ~若い世代が好む商品とは~」
2年生は、「自分を考える」ことを目標に、自己の在り方・生き方と一体的で不可分な課題を発見・研究する「課題研究Ⅱ~自分の進路に関わる課題を解決しよう~」を行っています。生徒は「総合的な探究の時間」(2単位)の中で7つの研究分野に分かれて「課題研究Ⅱ」を行います。
2年生からは各分野の代表10名の発表がありました。
人文学系分野
「茂木灯りの散歩道を通した関係人口について」
「日本画と現代の絵の共通点は何か」
「髪型による第一印象の違いと校則との関係性」
家政系分野
「子どもと音楽~音楽の効果とは~」
社会学系分野
「災害などによる避難時にペットは避難できる?」
「ストリートファッションから学ぶ自分を表現する方法」
体育系分野
「野球肘・肩についての一考察」
医療系分野
「睡眠不足と作業効率の関係性」
工業系分野
「ハプティクス技術を用いた視覚障害者の歩行支援」
理学系分野
「生命の定義から考えた中絶可能期間の妥当性」
他にも、茂木中学校の1年生による3つの発表や、「ゆずも塾」(茂木町が茂木高校内で運営する公営塾)の塾生による発表もありました。
ゆずも塾生の発表は「茂木灯りの散歩道2023」でした。
「ゆずも塾生が企画•プロデュースしたイルミネーション展示『茂木灯りの散歩道2023』が、12月9日(土)にお披露目となります。2年生女子3人組が、1年間かけて準備を進めてきました。大人の助けを借りて、時に厳しい意見を頂きながら、「茂木で青春したい」「茂木の夜道を照らしたい」という思いを原動力に、ここまで辿り着きました。見どころは、茂木の小学生がデザインした竹灯籠100本です。里山で育っている小学生の自由な発想で、一本一本が独創的な、暖かみあるデザインに仕上がっています。」(以上、Face Book「公営塾 ゆずも塾~vivaもてぎ~」からの引用。)
足利大学の 荻原弘幸講師は、3~6発表ごとに、すべての研究班に対する個別の講評を行いました。生徒が気付かない視点からのアドバイスやこうすればさらに良くなる、といった具体的なアイディアや提案など、丁寧に講評されました。
そして、最後のまとめとして、「総合講評」を行いました。
特に、プレゼンの仕方(見せ方)によって、発表の印象や訴える力は全く違ってくることなど、ご自身の経験を踏まえたアドバイスが印象的でした。また、外部の人(特に子ども)を調査対象とする際には、倫理面での考慮が必要であり、関係者とも十分検討する必要があることなど、重要なお話もありました。(大学では、患者さんや学生に、研究の一環としてアンケート調査等を実施する際には、そのことが被験者に悪影響を与えないか、事前に学内の倫理委員会で審議されます。そこで、許可が得られないと実施できないそうです。)
発表会終了後に、生徒の代表から、感謝の言葉をいただきました。
とても素晴らしい研究ばかりで、質疑応答では、毎回質問者が引きも切らなかったことも発表会を盛り上げていました。大成功だったと思います。
足利大学は、1学期の課題研究のテーマの発表会から参加し、アドバイスする機会をいただいていますが、それらが、今回の発表会で見事に実を結んでいることを感じました。今年度、茂木高校の生徒たちに貢献できたことを嬉しく思います。
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