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​身近な風景

葛生化石館「新着標本展」

執筆者の写真: tokyosalamandertokyosalamander

更新日:2月12日

2025年2月11日(祝)。佐野市の葛生化石館では、現在「新着標本展」を開催しています。今日は、当館学芸員の奥村よほ子さんから、新着標本の見どころを案内していただきました。https://www.city.sano.lg.jp/sp/kuzuukasekikan/3/25414.html


「今回の新着標本展では、なんといっても、本物の板皮類恐竜の歯の化石が入っております。このデボン紀の板皮類は大変保存のいい、頭部の骨の化石が出ています。


 こちらは、ティラノサウルスの歯の化石です。こちらもなかなか立派なものです。ちなみに、こちらの表記はティランノサウルスとなっています。実は、学名を忠実にローマ字読みにするとティランノサウルスになるんですね。ですが、日本ではティラノサウルスの方が一般的に普及していますので、聞きやすいと思います。ただ、全く同じものです。」


「ここからは、佐野以外の日本の石灰岩地域の化石を入手しましたので、今回展示しています。まず、南部北上山地の三葉虫、そして、三畳紀を代表する二枚貝の化石です。これは、珍しいアンモナイトの化石ですね。日本では、あまりアンモナイトが出ることを知られていないんですけど、実は日本各地で見つかっています。」


「こちらは、新しい時代の歯の化石です。新生代、日本各地ではサメの歯が見つかっています。宮城県で見つかったサメの歯の化石を展示しています。」


「最後に、新潟県青梅(おうみ)石灰の巻貝の化石です。この巻貝、非常に保存がよくて、生きていた当時の模様が少し残っているんです。この巻貝の縁に沿って、黒い線を見ることができます。これをカラーバンドと言いまして、生きていた当時の模様がそのまんま残ったものと考えられています。」


以上、新着標本の見どころを、奥村さん自らが案内してくださいました。毎回、ありがとうございます。


すべて、レプリカではなく状態の良い本物の化石です。是非、実物で確かめてみてください。




 
 
 

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