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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

里山再生プロジェクト in 栃農

更新日:5月12日

2024年4月25日(木)午後、今日は「栃木農業高校」を訪問しました。ここでは、1年前から「所さんの目がテン」番組内で、高校生の里山再生に取り組んでいます。その現場を小林校長先生に案内していただきました。

番組では、今年1月21日(日)の放送で、養老孟司さんや地元の小中学生に、これまでの再生活動で学んだことを発表していました。棚田での米造りが大きな目的ですが、さらには、棚田のある里山として再生することで、かつて生息していたであろう昆虫や両生類などを復活させることもテーマになっています。


そこで、校長先生から、トウキョウサンショウウオが産卵していないか調べてほしいというオファーがあり、校長室から現場へと向かいました。(私も内心そのつもりでしたので、しっかり準備はしてありました。)




水が張られた棚田や水路などを隈なく探索しました。産卵しやすいように笹の枝などを差していましたが、トウキョウサンショウウオの卵嚢は発見できませんでした。また、アカガエルの仲間やヒキガエルの卵塊も見つけることはできませんでした。しかし、産卵してもおかしくない環境にはなっていたことを感じました。少し離れたところで、シュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえていました。


この場所で、トウキョウサンショウウオの産卵を最後に確認できたのは2003年の調査で、2006年以降では確認できていません。トウキョウサンショウウオの個体の寿命は長い(十数年くらい)と言われていますが、どこかで細々と生息もしくは繁殖を続けていたとすれば、産卵に適した環境に産卵に現れる可能性はあるかもしれません。


課題としては、仮に棚田内に産卵したとしても、そこで田植えが行われることから、棚田内では幼生が変態・上陸できないことです。卵嚢から孵化した幼生が変態・上陸するまでを過ごす専用の水環境が必要だと思いました。


帰り際、校長先生は、キクラゲがたくさん生えている場所を目ざとく発見しました。

これはうまいんだ、ということでした。

このプロジェクトがうまくいくことを願っています。

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