5月15日(月)今日も朝から雨でしたが、時折、晴れ間も見えました。藤棚を見上げると、花が咲いていた場所からは、長さ5,6センチの豆果が垂れ下がっていました。
フジはマメ科ですので、このように豆果をつくりますが、残念ながら食用にはなりません。
その果皮は熟すると木質化して固くなり、冬になって乾燥すると鞘が左右に裂け、それぞれがねじれて種子を飛び散らせる形で散布するそうです。
フジ(植物)Wikipedia によると、鞘がよじれて二つに裂開することで種子を飛ばす力は大変なもので、飛んでいった豆に当たって怪我をした人が実在するそうです。また寺田寅彦(日本の物理学者、随筆家、俳人。1878年生まれ)は、種子が鞘から飛び出して障子に当たったことから興味を持ち、実験によって初速を計算し、秒速10 mで飛んでいくこと割り出したそうです。その発想はさすがです。どうやって速度を求めたのかも気になります。
参考文献の『朝日百科 植物の世界 5』(朝日新聞社、1997年)等を調べてみたいと思います。
この若い豆果がどのように生長し、種子を弾き飛ばすのか、時々、藤棚を見上げることにしようと思いました。
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