2025年1月24日(金)、佐野市小中町の人丸神社を参拝しました。この神社は安産信仰があることから、拝殿の向拝に「親子龍」が掘られています。また、ここには、青い瞳の狛犬がいることでも有名です。

人丸神社は、万葉の歌聖 柿本人麻呂公が御祭神です。
「柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ)、斉明天皇6年(660年)頃 - 神亀元年(724年)3月18日)は、飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される。後世、山部赤人と共に歌聖と呼ばれ、称えられている。三十六歌仙の一人で、平安時代からは「人丸」と表記されることが多い。」(以上、Wikipedia より引用)
人麻呂を神として祀る神社や祠も各地に建てられました。「ひとまる」から「火止まる」「人産まる」と連想されて、防火や安産の神とされたりしています。佐野の人丸神社は、「人産まる」から安産信仰の神社となったと考えられます。
また、柿本人麻呂が下野国に外遊した時に、「下野の安蘇野の原のあさあけに もやかけわたるつづら草かな」と和歌を詠んだそうです。こうした関係から、元慶元年(877)年、播磨国明石柿本神社より分霊を勧請し創建したのがはじまりとされています。

まずは、「親子龍」から見ていきましょう。



これが有名な「親子龍」です。この拝殿自体は江戸時代の頃に建立されたそうですが、たまたま池を管理していた関係者のお話では、26年前に改修が行われ、当時の色彩も蘇らせたそうです。
さて、人丸神社のもう一つの見どころは「青い瞳の狛犬」です。

↓向かって左側の狛犬「吽形(うんぎょう)」

↓向かって右側の狛犬「阿行(あぎょう)」

「阿行(あぎょう)」の顔の部分を拡大すると、確かに目が青いです。

これは、1970年に地元の方の寄進によるものですが、「見栄えをよくするため、職人の遊び心からビー玉を付けたのでは」と考えられています。
このことは、1月23日付けの下野新聞の記事で知りました。よく取材されている素晴らしい記事です。(詳しいことは、この記事をご参照ください。)
翌日、人丸神社を訪ねました。
昨年の元旦から、辰年にちなんでスタートした「龍にまつわる神社」シリーズですが、今回の様に、気になる神社があった際には、随時紹介していきたいと思います。まだまだ、知られざる秘話が眠っているはずです。
それでは、また。
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