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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

龍にまつわる神社④

更新日:3月29日

2024年1月27日(土)東京都田無市にある「田無神社」を訪問しました。田無神社は、鎌倉時代に創建されたと伝えられています。現在は、五龍神を祀る「全国屈指の龍のパワースポット!」として、辰年の今年は特に大人気の神社です。土曜日の10時半過ぎに到着しましたが、境内は「初詣」かと見間違えるくらいの大変な賑わいでした。

五行思想にも基づいている五龍神は「方位除け」としても有名。芸能人やスポーツ選手も多く参拝しているそうです。


これでもかと言わんばかりに、東西南北、境内に配置された龍神様は圧巻でした。


田無神社は、田無駅から徒歩6分くらいの場所にあります。「田無神社」という大きな「のぼり旗」が2本立っていますが、間口はそれそど大きくはなく、一見すると、地域の氏神様といった第一印象でした。


ところで、「田無」という地名、そしてそこに建てられた「田無神社」にはどのような思いが込められているのでしょうか。「田無神社」の公式HPを見て、感じたことを紹介します。田無神社 公式ページ(東京都 西東京市) (tanashijinja.or.jp)


武蔵野台地に位置する「田無」は水に乏しかったため生活用水にさえ困り、住人たちは谷戸まで水をくみに行く生活を余儀なくされていたそうです。水田はほとんど見られず、住民たちは大麦、小麦、稗、粟などを栽培していました。まさに「田無」だったのですね。


そのような環境の中、元禄9年(1696年)に田無用水が玉川上水から分水されました。田無神社の本殿の正面には、湧き水から水を汲む図が彫られているそうです。田無神社では、祖先の苦労へのねぎらいと、水の守り神である尉殿大権現への厚い信仰をみる事が出来ます。


それではなぜ、五龍神が祀られるようになったのでしょうか。

五龍神とは、本殿の「金龍」、南方の「赤龍」、東方の「青龍」、西方の「白龍」、北方の「黒龍」です。御朱印にも、龍神様が登場しています。


ところで、水は、生命の源であるとともに台風や長雨、河川の氾濫等、恐ろしい存在にもなりえます。中国では、は水を招き寄せ、雨や洪水を呼び込むと考えられてきました。日本においても、水神が龍や大蛇に姿を変えて祟りを起こす伝承があります。


他方、龍神様は、水分神、湧水の神としては、祈雨と豊かな稔りの祈願のために日本各地の水源地や湧水地に祀られています。水の乏しかった土地(「田無」)には、とりわけ、天から降る雨と国土から湧き出す水に対する感謝の念があり、その思いが水の神様である龍神を祀ることにつながったのではないかと思います。


ただし、田無神社の歴史の中で、いつどの段階で、五龍神として祀られたのかは不明でした。しかし、現在では、5柱の龍神をお祀りする全国屈指の龍のパワースポットとして大人気です。これも龍神様のお陰なのかもしれません。


それでは、1月27日(土)に拝観した龍神様の数々を回った順番に紹介します。


まずは、西方にある「白龍」です。鳥居をくぐった直後の参道の左側にありました。

御神徳は「金運向上」とありました。


次は「黒龍」です。御神徳は「健康増進・家内安全」とありました。

見上げるような角度に置かれているので、全体像は見えませんでした。


次は「青龍」です。本殿の裏側の位置にありました。

御神徳は「技芸向上・就業成就」とありました。芸能人やスポーツ選手が多く参拝しているのは、こんなところに理由があるのかもしれません。

他の龍神様と比べると、新しい感じがしました。


そして「赤龍」です。赤龍はとりわけ大人気で、参拝するまでに長蛇の列ができていました。20mは続いていました。

ようやく順番が近づいてきました。

紅梅がきれいに咲き誇っていました。まさに「赤龍」にピッタリです。

この裏側に「赤龍」が置かれています。

ようやく「赤龍」とご対面することができました。

御神徳は「勝運・成績の向上」とありました。まさに受験シーズンの今、合格祈願として、一番人気だったのかもしれません。


最後に「金龍」です。こちらは本殿の中に安置されているので、外から見ることはできませんでした。しかし、本殿の周囲は、龍の彫り物がいっぱいです。


「金龍」は、本殿に祀られている主祭神の尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)である級津彦命(しなつひこのみこと)級戸辺命(しなとべのみこと)という2柱の神様でもあり、水、風、除災、豊穣の守護神だそうです。東西南北の龍の中心に位置しています。



他にも、龍神様にまつわるものがたくさんありました。

龍の手水場」です。


撫龍」です。龍の頭と玉を撫でると、昇運が授かるそうです。

皆、夢中で撫でていました。


こちらは「御神木」です。それぞれに龍の名があてがわれていました。イチョウの木です。


奉納された「九頭龍」の彫り物も飾られていました。


まさに、龍づくしの「田無神社」でした。特に辰年の今年は、参拝客が多いそうです。確かに、これだけの龍神様に参拝できれば、いい年になりそうな気がしました。とても充実した一時でした。







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