2024年5月7日(火)、栃木県と茨城県の県堺に位置する「鷲子山上(とりのこさんしょう)神社」を参拝しました。本殿正面の彫刻「阿吽(あうん)の大龍」が、辰年に合わせ、12年ぶりに公開されていました。
大龍の彫刻は本殿の再建工事が行われた1788(天明8)年に、彫り物棟梁「石原藤助」が本殿正面の梁に施したとされています。200年以上前の江戸時代に彫られた全長6メートルにも及ぶ大作です。
右側に口を開けた「阿(あ)」、左側に口を閉じた「吽(うん)」の大龍が位置し、対になっています。本殿の上を見上げると、想像以上の見事な「1対の大龍」=「阿吽の大龍」に度肝を抜かれました。彫られてから200年以上経っていますが、普段は公開されていないせいか、木目が生々しく、彫られたばかりのような新鮮さを感じました。
↓口を開けた「阿(あ)」の大龍
↓口を閉じた「吽(うん)」の大龍
「阿吽」とは元々は梵字であり、「阿」は口を開いて息を出すこと、「吽」とは口を閉じて息を吸うことを表し、その息の出入りを「阿吽」と言います。口を開いた「阿」と閉じた「吽」で一対となっています。
また、梵字では「阿」が始めの一文字で、「吽」が最後の一文字という順番になっていることから、「万物の始まりと終わり」という意味を持つようになったそうです。
【期間限定】「阿吽の大龍」御開帳記念御朱印
この神社は、「県境の神社」(栃木県と茨城県の県境にある)、「フクロウの神社」として知られています。
鷲子山の御祭神は、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)といわれる鳥の神様です。古い時代よりフクロウが、大神様の御使い・幸福を呼ぶ神鳥として崇敬されています。
境内には日本最大級の大フクロウをはじめ、多くのフクロウ像があり、運気上昇・金運の福徳・パワースポットとして、全国より多くの方々が来山されています。
地上7mの巨大なフクロウです。あまりの大きさにびっくりしました。個人的には、これはちょっとやりすぎなのでは、と思いました。
道端には、様々なフクロウ像が並んでいました。この辺りは、かわいいもんです。
最後は、やはり、手水場の「龍」で締めてもらうことにしました。
「阿吽の大龍」は見ごたえがありました。次に目にするのは、12年後の辰年、ということになります。
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