top of page
IMG_4274.JPEG

​身近な風景

ニセアカシアの花

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 11 分前
  • 読了時間: 2分

2025年5月1日(木)、足利市内を流れる渡良瀬川の河川敷では、ニセアカシアが繁茂し、満開の花を咲かせています。ニセアカシアの花から採れる蜂蜜は、「アカシア蜜」として人気があります。

ニセアカシアは、明治6年(1873年)に日本に輸入されました。その際、このニセアカシアは単に「アカシア」と呼ばれていました。ところがその後、本来のアカシアが輸入されたため、区別するために最初に輸入されたものに学名のpseudo acacia(「pseudo=よく似た acacia=アカシア」)を直訳し、「ニセ(偽)」の名をつけたという経緯があります。

「これではあまりかわいそうだというので、アカシアの方をホンアカシアとでも呼んで、ニセアカシアをアカシアに格上げしては、とか、アスアカシアと言ってはどうか、とか、あるいは属名をそのままに採用してロビリアとしてはどうか、とかさまざまな提案が出された。しかし、決定打が出ないままに現在にいたっている。」(以上、辻井達一著「日本の樹木」より引用)

ニセアカシアは、蜜源として人気があります。しかし、市販されている蜂蜜には「ニセアカシアの蜜」ではなく、「アカシアの蜜」と表記されています。もし、「ニセアカシアの蜜」と表記されていたら、蜂蜜がニセモノなのか!?と誤解される可能性もあり、イメージがあまり良くないですよね。


こうしたことから、ニセアカシアの蜜 → アカシアの蜜として販売 → 本当はアカシアの蜜ではない → ニセアカシア と堂々巡りをする捻じれた構図を生み出しています。


しかし、これらをすべて知った上で「アカシアの蜜」を楽しむ分には、どうでもいいような気がしてきました。

 
 
 

Comments


身近な風景

©2023 身近な風景。Wix.com で作成されました。

bottom of page