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​身近な風景

執筆者の写真tokyosalamander

「スジエビ」の夜間採集

7月27日(木)20時。常連の草野さんと、渡良瀬遊水地で「スジエビ」の夜間採集を行いました。スジエビは、夜になると岸近くに集まり、活発に活動しています。まさに夜行性です。

ひとすくいで、これだけのエビが取れます。

昼間はエビの姿は全く見られませんでしたが、夜だとこの通りです。


光を当てると、びっくりして、空中に飛び跳ねています。



このエビは、スジエビです。スジエビは、栃木県のレッドデータブックでは「要注目」に選定されています。

テナガエビの若い個体という可能性もあったので、家に持ち帰って、実態顕微鏡で詳しく調べてみました。その結果、体の縞模様や額角の棘の数などから、スジエビであることを確認しました。

ところで、スジエビは陸上を歩くこともできます。


一方、草野さんは、持ち帰ったスジエビを素揚げにして食べたそうです。

味はどうだったか聞いてみると、「塩味だけで美味ですよ(笑い)」と返ってきました。

確かに美味しそうです。ビールのつまみに最高ですね。


私にとって、スジエビは、大学(理学部生物学科)の卒業研究の材料でした。スジエビの脳や眼柄から、ホルモンを抽出するため、大量のスジエビが必要でした。毎週、自転車の荷台に小型の酸素ボンベを積んで、川に採集に行ってました。懐かしい思い出です。なかなか数を集めるのが大変でしたが、今回のように夜だったら、もっと簡単に採集できたかもしれないですね。



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