2024年7月4日(木)足利市内の河川の土手や、道路・田んぼの端に、黄色の花が目につく季節になってきました。ユリ科ワスレグサ属のヤブカンゾウです。

上の写真は、松田川の河川敷の土手で咲いていました。

道路沿いにも群生しています。


田んぼの端にも群生しています。

このヤブカンゾウは、もとは中国の原産で、古く渡来して全国各地に広がったとされています。カンゾウとは中国名の萱草の日本読みで、甘草と書く薬用植物とは別物です、ヤブカンゾウはワスレグサ(忘憂草)の仲間ですが、この花を見ると世の中の嫌なことが忘れられるとして大切にされていたことが由来とされています。
また、この花は、ヒガンバナのように3倍体で結実しないため、種子で殖えることはありません。おそらく根茎で殖えていくので、このように群生していると考えられます。
お彼岸の頃、真っ赤な花を咲かせていたら「ヒガンバナ」。梅雨から梅雨明けの頃、黄色い八重の花を咲かせていたら「ヤブカンゾウ」。ヒガンバナほどメジャーではないですが、個人的には、今は「ヤブカンゾウの季節」と感じています。
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