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​身近な風景

草野さんの「八丈島生き物紀行」

執筆者の写真: tokyosalamander
tokyosalamander
2 時間前
読了時間: 6分

2026年9月27日(日)。常連の草野さんの「八丈島生き物紀行」を紹介します。草野さんは、9月8日(火)~11日(金)まで、八丈島を訪れました。


東京から八丈島への交通手段は、基本的に大型客船(東海汽船の「橘丸」)と飛行機(ANAの直行便)の2種類です。飛行機なら約55分。船なら約10時間半かかります。料金は、ほとんど変わりません(どちらも片道1万円台から利用できます)。

草野さんは、大型客船「橘丸」の旅を選びました。

往路(東京 → 八丈島)

・22:30 東京・竹芝客船ターミナル出航

・ 翌8:55頃 八丈島到着

八丈富士(西山):八丈島の北西部にある標高854.3mの火山です。


大型客船「橘丸」が八丈島で通常発着する底土港(そこどこう)の近くにある底土野営場です。



草野さんが八丈島で観察した野生動物の中には、島に古くから生息する在来種だけでなく、人間の活動によって持ち込まれ、野生化・定着した外来種がたくさんいました。


<アズマヒキガエル>

本州では身近なヒキガエルですが、八丈島には人為的に持ち込まれた国内外来種です。

2009年頃から急増し、島固有の生態系への影響が懸念されているため、現在、八丈町では駆除活動が続けられています。


<アカハライモリ>

八丈島のアカハライモリは、1970年代後半から目撃されるようになった国内由来の外来種。ホタルの餌として持ち込まれたカワニナに混入して侵入した可能性が指摘されています。遺伝子解析からは、中部・四国地方に由来する少数の個体が定着した可能性が示されています。アカハライモリ / 国立環境研究所 侵入生物DB


<アマミサソリモドキ>

長い鞭のような尾と大きなハサミ状の触肢が特徴です。八丈島では1968年ごろから確認され、現在は島内各地で見られる移入種です。本物のサソリとは別の仲間で毒針はありませんが、刺激すると強い酢酸臭のする液を噴射します。アマミサソリモドキは、至る所にいたそうです。アマミサソリモドキ|公園へ行こう!


<ヤンバルトサカヤスデ>

この大量に集まっているヤスデは、八丈島で問題になっているヤンバルトサカヤスデです。八丈島では2002年に確認され、その後ほぼ全島に広がった移入種です。特に9月~1月ごろには集団移動することがあるそうです。ヤンバルトサカヤスデおよびコイレット(ヤスデ用薬剤)について – 八丈町公式サイト


<オオシマツヤハナムグリ>

本来は奄美諸島に分布する昆虫ですが、八丈島に移入・定着しました。1985年に島で初めて記録されています。八丈島では近年増加し、在来のシロテンハナムグリとの競合が懸念されています。オオシマツヤハナムグリ / 国立環境研究所 侵入生物DB


<サツマゴキブリ>

サツマゴキブリは、翅が退化して飛ぶことのできない大型のゴキブリです。

八丈島では1979年に初めて確認された外来種で、現在は島内全域に定着しています。主に野外の倒木や石の下などに生息し、屋内に侵入することは少ないそうです。サツマゴキブリ / 国立環境研究所 侵入生物DB



こうしてみると、八丈島は海洋島という隔離された環境ですが、人間の活動に伴って島外から持ち込まれ、野生化・定着した動物(外来種)も多いですね。


八丈島に侵入した要因については、以下のことが考えられています。


① 園芸植物や土壌に紛れ込んで侵入


→八丈島は古くから観葉植物の栽培が盛んで、昭和30年代以降は多くの観葉植物が導入されてきました。植物に付着した昆虫や卵、根元の土壌に潜む小動物などが、植物と一緒に運ばれた可能性があります。アマミサソリモドキ、サツマゴキブリ、ミナミヤモリ、オオシマツヤハナムグリ、ヤンバルトサカヤスデなどが該当します。JA八丈島農協 | 特産品の農産物 |


② 特定の目的をもって人間が導入


→八丈島では1959~1963年、農作物に被害を及ぼすネズミの駆除を目的として二ホンイタチが放獣されました。その結果、ネズミによる被害は軽減しましたが、ネズミだけでなく、在来のオカダトカゲなども捕食し、その個体数を大きく減少させました。ESJ64 poster P1-O-401 ニホンイタチ / 国立環境研究所 侵入生物DB


③ 別の生物の導入に伴って侵入


→ホタルを増やすために餌となるカワニナを導入し、それにアカハライモリが紛れ込んでいた可能性があるそうです。アカハライモリ / 国立環境研究所 侵入生物DB


八丈島で見られる外来種の侵入経路を調べてみると、人間の活動と深く関係していることが分かりました。島を豊かにするために行われた産業振興や環境整備が、結果として本来の生態系を変化させる契機にもなっていたようです。



主な外来動物についてチャッピーに表にしてもらいました。

これらの動物の存在は、八丈島の自然が、人間の活動によって少しずつ変化してきたことを物語っています。


一方、在来種も観察しています。

<オーストンヤマガラ>

伊豆諸島の三宅島・御蔵島・八丈島に分布するヤマガラの亜種です。

本州のヤマガラと比較すると、体が大きく、くちばしが太く、頬から胸にかけて濃い橙褐色をしているのが特徴です。八丈島の動植物|東京都環境局 東京の自然公園



黒毛和牛は外来種?

八丈島のふれあい牧場では、黒毛和牛やジャージー牛が放牧されています。生物地理学的には島外から持ち込まれた動物ですが、自然界で野生化した外来種とは区別し、家畜として扱います。



さて、ここからは八丈島の観光名所も紹介してもらいましょう!

「大里の玉石垣(たまいしがき)」――海岸の丸石を一つずつ積み重ねた、八丈島独特の石垣です。一つの石を六つの石が囲む「六方積み」と呼ばれる工法で築かれ、かつて島の政治の中心だった陣屋の面影を今に伝えています。


「裏見ヶ滝温泉(うらみがたきおんせん)」 の入口にある看板です。

八丈島南部の中之郷にある、渓谷の自然に包まれた無料の露天風呂。地域の自治会によって管理されており、滝の音を聞きながら湯浴みを楽しめます。男女混浴のため水着着用が必要とのこと。


硫黄沼(いおうぬま)

三原山の中腹にある神秘的な沼です。硫黄成分を含む水は、光の当たり方によって黄緑色からエメラルドグリーンへと表情を変えるそうです。


島の東端、末吉地区の石積ヶ鼻に立つ白亜の「八丈島灯台」です。

1951年に初点灯し、以来、太平洋を航行する船舶の安全を見守ってきました。眼下には青い海が広がっています。



草野さんのお腹を満たしたのは、八丈島の郷土料理 「島寿司(しまずし)」 でした!

スーパーでも売っているそうです。

醤油ベースの甘辛いタレに漬け込んだ魚を、甘めの酢飯で握った八丈島の郷土料理です。

ワサビの代わりに練りからしを使うのが特徴だそうです。メダイとかんぱちがありますね。


タレが染み込んだ魚の身は美しい飴色になることから、「べっこう寿司」とも呼ばれています。島を代表する郷土料理 - 八丈島観光協会



最後に、草野さんに、「八丈島の魅力」を一言で表してもらいました。


→「東京なのに亜熱帯、東京に咲くハイビスカス。脳ミソ混乱です(笑い)」


なるほど。

東京から近いのに、自然も文化もまったく異なる、もう一つの世界を体験できる島なんですね。



Q:「八丈島生き物紀行」のベストショットは?

↑「目的のサソリモドキに出会え、尾節腺(びせつせん)から噴射されたビネガー臭を実際に体験した瞬間です」



サソリモドキは、草野さんのお気に入りです。


そこで一言、

「都内なのに別世界。八丈島は究極のギャップ萌え~」


八丈島に行ってみたくなりました!




 
 
 

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