「それぞれの名月」2025
- tokyosalamander
- 10月7日
- 読了時間: 8分
更新日:10月8日
2025年10月6日(月)今日は一年で最も美しい「中秋の名月」です。栃木県では曇りの予報でしたが、時折、雲の切れ目から名月が顔を出しました。今年も全国各地から「それぞれの名月」が届きました。

中秋の名月とは、旧歴の8月15日の夜に見られる月のことを指します。旧暦では7月から9月が秋になるため、旧暦の8月15日はちょうど秋のど真ん中、「中秋」ということになります。特に、この日に見られる月が一年で最も美しいとされたことから「中秋の名月」と呼ばれています。ただし、中秋の名月は必ずしも満月とは限らず、2025年は10月7日が満月となります。
それでは、北から順番に見ていきましょう!
<北海道・旭川> 動物の守り人さん

17時8分、リアルタイムで最も早い名月が届きました。大雪山の上に明るく輝いています。

17時55分、辺りは暗くなり、街の灯りが灯りました。名月は、それ以上に明るく街を照らしています。

窓の網戸にトンボが止まっています。昼間は飛び回っていても夜はじっとしています。旭川の寒々とした空気感が伝わってきました。
<北海道・札幌> ムーさん

札幌は曇っていて見えなかったそうです。代わりに、札幌の夜景を送ってくれました。月の見えない夜景は、どこか寂しそうです。
<山形県南陽市> せんさん

山形の空には、あまり雲はかかっていないようです。上空の暗さと地表近くの白い雲とのバランスが絶妙です。世界の中心であるかのように、名月が輝きを放っています。
<栃木県黒磯市> かわまたさん

黒磯では薄い雲がかかっています。ここでも名月は雲越しに強烈な存在感を示しています。校庭のネットらしきものが、名月の幻想を程よく中和させてくれます。
<栃木県・日光> yukaさん

yukaさんから、日光の中禅寺湖畔にある「日本両棲類研究所」上空の雲の写真が届きました。おそらくこの雲で、月は隠れてしまったのでしょう。それにしても、これはいい写真ですね。雲に躍動感があります。
<栃木県宇都宮市> 赤羽さん


「19時半頃から雲が晴れてきたので、自宅2階のベランダからスマホで撮ってみました。スマホは6月にgalaxy S25 Ultra という機種に変えました。」
→風景写真の遠近感と臨場感が半端ないです。月の表面も完璧に捉えています。スマホでこれだけの写真が撮れるんですね。凄いです。
<栃木県宇都宮市> ダイキさん

「前半の写真は、宇都宮市内の夕暮れです。中秋の名月ということもあり、夕日が特別綺麗に感じました。温もりを感じます。」

「後半は宇都宮市内で撮影した名月の写真です。季節を楽しむことで、日常の中でもゆとりを与えてくれます。そのたびに、日本人で良かったと感じます。」
→夕日を眺めていると、やがて暗くなり月が上ってきます。そうした当たり前の自然現象の中に日本人は季節を感じているんですね。また、同じ月でも雲に霞んだ月に趣を感じるのも日本人ならではですね。駅のホーム?のすき間から見える月も素敵です。
<栃木県宇都宮市> りつさん


りつさん、お家の中から名月を見ています。家の中から見えるなんて最高ですね。宇都宮では雲がそんなにないようです。幼児りつさんは、どんな思いで名月を見ていたのでしょうか。
<栃木県下野市> 新井さん

「曇ってはいましたが、雲のすき間から月が見えました」
→こちらも、月の表面や雲の質感が良く撮れています。スマホはiPhone15 だそうです。
<栃木県小山市> ケイスケさん

渦巻くような雲の動きが幻想的です。雲が意志を持った生き物のように名月を取り囲んでいますね。名月が雲と対峙しているような緊張感があります。
<栃木県栃木市大平町> keipie さん

「自宅に着いて車を出たら月が出ていました。」
→この辺りは薄い雲です。余裕で名月を楽しめましたね。雲がなかなか見事です。名月も気持ちよさそうです。
<栃木県佐野市> しのぴーさん


「雲のすき間から一瞬だけ、月が顔を出しました」
→街中から見える普段着の名月、という感じがします。月の光が雲の中で反射し、空全体が明るさを増しています。
<栃木県佐野市> 常連の草野さん

見事な名月が顔を出しました。草野さんの分身のフィギュア「無事カエル」も、月を眺めています。草野さんらしい遊び心のある一枚ですね。
<栃木県佐野市> 私です。

みかもリフレッシュセンターから出てきたら、三毳山の上に名月が昇っていました。駐車場の眩しい電燈とは対照的に、癒しのブルーライトが優しく包んでくれました。
<栃木県佐野市> 若林さん

↑19時くらいです。まだ雲に隠れています。

「20時半くらいになると、名月が姿を現しました。お月見団子も三宝に載せてみました。」
→さすがは若林さんですね、日本の伝統の美しさを感じます。中秋の名月もさぞかし喜んでいると思います。きっと、何か良いことがありますね。
<栃木県足利市> 哲さん

「家の庭から一瞬顔を出した名月です。足利市立山辺中学校付近です。きょうはどうかなと思って外に出て見たら、いいタイミングで出てきてくれました。」
→栃木県内は基本、曇りでしたので、あきらめてしまった方が多かったと思います。ちょっとしたタイミングで名月に出会えただけでもラッキーでした。きっと、いいことがあると思います。
<栃木県足利市> 智泉さん

「19時17分、雲の合間から、時々、姿を見せてくれました。」
→かなり厚い雲に覆われていますが、雲の塊りの端っこがポイントですね。辛抱強く待っていると、時々、出てきてくれました。そこに出会えたかどうかが分かれ目でしたね。
<東京都・皇居前> 熊野の森さん


皇居前のビルの上空に名月の姿を発見! 東京でも名月を鑑賞できました!
やはり、名月が見える風景はしっくりきますね。お見事です。
月の表面の写真は、Android Galaxy ノートで撮られたそうです。ここまで来ると、一眼レフ以上ですね。
<東京都・世田谷> ちえさん

名月の光を受けて、雲は白色から茶色、黒色へと絶妙なグラデーションを見せています。コーヒーにクリームを注いだような、もこもこした雲の質感が素敵です。
<千葉県船橋市> たかしさん

「犬の散歩中に草むらから撮った月、そしてマンションのベランダから見た月です。さっきまでは曇ってましたが、雲が晴れましたね。」
→名月も見る場所によって印象が変わってきます。草むらから見える名月は、太古から続く野生の荒々しさを感じさせますが、マンション群の中で見る名月は、はるか未来を暗示しているかのようです。
<兵庫県・宝塚> けいこさん

兵庫県は雲一つなく晴れ渡っています。暗い夜空に、名月の花が開いたかのように、同心円状に光が放射されています。ここでは名月の存在が全てです。地表の黒い影の輪郭が現実の世界に引き戻してくれています。
<島根県出雲市> まついさん

「うちの実家からです。母が撮りましたので今一つですが、出雲の月です。」
→趣のある素晴らしい風景です。まさに家の庭から見た名月です。こういう写真はそこに住んでいる人にしか撮れません。生活の中に名月が自然と溶け込んでいることを感じました。
<山口県・新下関駅付近> 新さん

山口県も快晴ですね。17:58に届いた写真です。空にはまだ明るさが残っています。名月の下には夕焼けも見えています。夕焼けは太陽の沈む西の空だけでなく、東の空にも反射して見えることがあります。名月と夕焼けが写り込んだ素晴らしい風景ですね。

この日はまだ満月ではありませんが、名月の貫禄十分です。柔らかい月の光が表現されています。
<福岡県・博多> みっこさん

博多の空には、雲は全くかかっていないようです。ただただ、名月は明るく輝いています。
北国で見る名月と南国で見る名月とでは、違って見えるのでしょうか。その時の気温などで、人々の気分も変わってくるかもしれません。
ところで、少し前のテレビ番組?で、福岡にある「九州交響楽団」は、不思議とラテン的な音がするんですよ、と紹介されているのを聞きました。本当かどうか、確かめてみたいと思っていますが、この写真を見て、その土地その土地で名月を観る人々の気持ちも違ってくるのか、興味が湧いてきました。
<長崎県・長崎> こちゃさん

今年もお地蔵さんの上に昇った名月の写真を送ってくださいました。名月がお地蔵さんに寄り添っているようで、不思議と温かな気持ちになってきます。ここで観る名月も他とは違って見えるのかもしれません。とても素晴らしい写真です。

さらに時間が経過し、名月はより高みへと目指しています。名月がそこに住んでいる人たちを見守ってくれていることを感じました。
<鹿児島県> やげんさん

鹿児島の空にも雲は全く見られません。名月が太陽の様に輝いています。眩しいくらいです。関東地方での曇り空と比べると、やはり日本は広いなあと感じてしまいます。栃木県では肌寒さを感じましたが、鹿児島ではもう少し気温が高いらしいことが、写真から伝わってきました。
以上、全国各地から「それぞれの名月」を紹介させていただきました。皆さん、同じ月を見ているのですが、どこでどのように見ているかで、見え方はまるで違ってくることを感じました。そう考えると、それぞれの目の網膜を通して心の中に映っていた名月は、その人の人生そのものを見ているような気がしてきました。
古くから続いている「中秋の名月」を愛でる風習は、日本人の心に深く刻まれていると共に、自らを省みる鏡のような役割も果たしていたのではないかと思いました。
今年は、少なくとも栃木県では、曇り空のため見えなかった人もたくさんいました。しかし、一瞬だけでも空を見上げることで、雲の先にあるはずの「名月」を意識した人は大勢いたのではないかと思います。たとえ見れなくても、それはそれで意味のあることなのかもしれません。
とはいえ、皆さんのご協力で、居ながらにして、全国各地の名月を楽しむことができたことを改めて感謝いたします。楽しいひと時を共有させていただき、ありがとうございました。
来年もまた、よろしくお願いします!




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