「益子陶芸市2025」探訪記
- tokyosalamander
- 5月6日
- 読了時間: 3分
更新日:5月9日
2025年5月6日(振替休日)、「益子陶芸市2025」(最終日)を探訪しました。今回は、最近知り合った陶芸家、櫻井満(さくらい・みつる)さんと大山文女(おおやま・あやめ)さんご夫妻のブースを訪ねました。

朝7時過ぎ、陶芸好きな家内と一緒に、佐野から高速道路を使って益子に到着しました。少し早すぎた感もありましたが、開店の準備をしている方々の合間を縫って散策しました。さすがに人通りもまばらです。

9時少し前、櫻井さんのブースも開店しました。
櫻井さんご夫妻は、各々東京都のお生まれですが、2006年から佐野市閑馬町に窯を移設し、開陶されました。
櫻井さんとお知り合いになったきっかけは、書道で活躍されていた娘さんを学校のHPで紹介させていただいたことが縁で、娘さんの卒業式の日に満さんから声をかけていただきました。その後、ご自宅の近くにトウキョウサンショウウオの産卵地があることから、娘さんとともに本種の調査や保全活動にご協力いただくようになりました。私の中では、お友達の一人になっています。

せっかくなので、満さんのお気に入りの作品との一枚を撮らせていただきました。
写真の左側には酒器が並んでいますが、日本酒好きの満さんのお気に入りは、器ではなく日本酒「天鷹」(てんたか)の一升瓶でした。「天鷹」は他にはない華やかな飲み口が魅力だそうです。
天鷹は私が生まれ育った大田原市の地酒で、大学時代に帰省する度、天鷹「心」を持ち帰り、生物学科の同期生たちと学生実験室で飲み明かしていた思い出があります。
星の数ほどもある日本酒の中から、私が愛飲していた天鷹の銘柄をブースの一等地にさりげなく置いてくれていた満さんに、一気に親近感が高まりました。

綺麗な青い色のお猪口(そらいろおチョコ)は初めてだったので、迷わず購入しました。

一方、奥様の大山文女(おおやま・あやめ、大山は旧姓だそうです)さんの作品も魅力的でした。文女さんは満さんと出会ってから、陶芸を始められたそうです。

カエルなどもお好きなようです。デフォルメしたカエルからリアルな表情のカエルまで、表現が多彩です。小動物への愛を感じました。

今後は、トウキョウサンショウウオをレパートリーに加えていただけると嬉しいです。

お二人とも、それぞれご活躍されています。



次回は、伊勢丹新宿でお二人の作品が展示されるそうです。

10時40分、ここで陶芸市の会場を後にし、11時開店の「炉庵(ろあん)」で、天ぷら付きのそばをいただきました。
「炉庵」は、益子町でのそばランキングで不動の一位。そばの味はもちろんですが、リーズナブルな価格設定(コスパ)と、回転の良さ(タイパ)が圧倒的に支持されています。注文してから10分もたたないうちに、配膳されました。11時を過ぎると、駐車場に入るのを待つ車の行列が道路沿いにできていました。

(↑ちなみに、ソバは大盛りにしました)
夜19時。益子の道端でおじさんが売っていた山菜の王様「タラの芽」の天ぷらと山菜の女王「コシアブラ」のお浸しをさかなに、櫻井満さん作「そらいろおチョコ」で、佐野の地酒「開華 純米吟醸-Lucky Swallow-」を楽しみました。ちなみに、奥の楕円形の2つの器も、櫻井満さん作です。こうした天然素材を生かした日常使いの器を制作することが櫻井さんの信条です。
平たい形状の「そらいろおチョコ」から、日本酒がするりと喉の奥まで流れていきました。あたかも、ツバメが高速で視野を横切るように。

「益子陶芸市2025」探訪が、最後の一呑みで完結しました。
櫻井さんのご家族とは、トウキョウサンショウウオの産卵地で再びお会いできることを楽しみにしています。




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