top of page
IMG_4274.JPEG

​身近な風景

馬にまつわる物語⑦

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 23 時間前
  • 読了時間: 4分

更新日:17 分前

2026年1月31日(土)、群馬県内各地で開催されている「馬にまつわる企画展」を見学しました。「馬が群れる」群馬の県民は馬が好きなのかも、と思いました。


「馬にまつわる物語⑥」を読んでくださった複数の読者から、以下のようなコメントをいただきました。


「上毛かるたの「しのぶ毛の国 二子塚」の絵札にも、同じような馬の埴輪のイラストがあったことを思い出しました。この「二子塚」は、群馬県内のどこか一つの古墳を指しているのではなく、前方後円墳に代表される丘が2つあるように見える古墳を示しているようです。」


「群馬県では「上毛かるた」というものがあります。小学校の授業や休み時間に、かるたに取り組み、「上毛かるた」の大会にも出場したりしていました。そこで、馬の埴輪が書いてあった「しのぶ毛の国 二子塚」を思い出しました。」


「群馬県民なら、「上毛かるた」は誰でも知っています。「しのぶ毛の国 二子塚」がどんな意味なのかは知りませんでしたが、とにかく覚えました。」


さすがは群馬県民ですね。「上毛かるた」の全札暗唱は群馬県民の常識だそうです。その結果、馬の埴輪を目にすると「しのぶ毛の国 二子塚」のフレーズが頭に浮かんでくるのかもしれません。ちなみに、「しのぶ毛の国」の「毛」とは、現在の群馬県~栃木県の辺りを、奈良時代には「毛野国」と呼んでいました。今でも、群馬を「上野」や「上毛」、栃木を「下野」と言ったりしますが、そのルーツが「毛の国」です。


私は、これらのことから「群馬県民は馬が好きなのかも」と思いました。今回はそれを検証するいくつかの事例を紹介したいと思います。


<事例1:馬形埴輪展の開催>

現在、群馬県内では、午年にちなんで「馬のはにわ」などに関する企画展①~④が各地で開催されています。今日(1月31日)は以下の企画展をはしごしてきました。


一番の見ものは、①太田市立 新田荘歴史資料館の「午年に馬のはにわが お出むかえ」~太田出土の馬形埴輪20体が大集合~でした。


実際には24体の馬形埴輪が展示されていました。群馬県内では、これまで100体を超す馬形埴輪が出土していますが、太田市からかなりの数が出土していることが分かります。

馬形埴輪が出現するのは、5世紀後半から7世紀初頭までの短い期間(100数十年間)に限られています。


その間、馬形埴輪はだんだん大きくなっています。また、最初はていねいで写実的に顔を作っていますが、6世紀後半以降は簡略化され、筒形の顔のものが多くなってきました。

(5世紀後半)口元を丸く作り、口に切れ込みを入れるのが特徴です。馬の顔が写実的です。

(6世紀後半)顔は筒形で雑な造りのものが多くなっているそうです。


埴輪の発掘の様子です。1か所から大量の埴輪が出土していることがわかります。


同じ古墳から出土した埴輪です。


こうした企画展が各地で開催されるのは、馬形埴輪の出土量が多く、多くの県民に愛されているからではないかと思いました。



<事例2:うまハニベスト10>

①太田市立 新田荘歴史資料館の「午年に馬のはにわが お出むかえ」の企画です。馬形埴輪のベスト10を決めよう、という発想は、やはり馬が好きでないと出てこないのではないでしょうか。

皆さんだったら、どの「うまハニ」に一票を入れますか。やはり私は、うまハニエントリーNo21「人が乗る裸馬埴輪」が一番人気だと思いました。


人が乗る裸馬埴輪」このように人が乗っている裸馬埴輪は群馬県でも3体しか確認されていません。馬の表情がかわいいと人気があるそうです。



<事例3:お店の引札(チラシ)や競馬会>

④みどり市大間々博物館(コノドント館)での展示資料です。

これらは、江戸時代から昭和初期まで、商店が新年の挨拶で得意先に配ったチラシです。恵比寿様や大黒様よりも、馬が主役ですね。

たまたま午年だったのかもしれませんが、人と一緒に生活していた馬ならではの愛着と愛情が感じられました。


大間々では、有志の民間団体による「大間々大競馬会」が催されていました。

馬と人間とのこのような関りがあったようです。馬も人間も生き生きしています。



<事例4:群馬県の誕生>

(みどり市大間々博物館(コノドント館)展示資料)

明治4年(1871年)県の名称に「群馬」が採用されたことで「群馬県」となりました。



<事例5:ぐんまちゃん>

物語は、いよいよ現代にやってきました。

(みどり市大間々博物館(コノドント館)展示資料)

初代ぐんまちゃんは、平成6年(1994年)に誕生しました。この時の名前は「ゆうまちゃん」でした。


その後、平成20年(2008年)に都内アンテナショップのオープンに伴い、「ぐんまちゃん」が2代目を襲名しました。なお、「ぐんまちゃん」は平成24年(2012年)に群馬県宣伝部長に就任しています。


初代は一目見て馬だとわかりますが、2代目は、あまり馬っぽくない印象がありますね。


2代目ぐんまちゃんが、群馬県民からどのように思われているかは定かではありませんが、「ぐんまちゃん」が「馬が群れる」群馬の象徴であることは間違いないでしょう。


以上、群馬県民が馬に寄せる思いを拾い集めてみました。


「群馬県民は馬が好きなのでは」という仮説を検証するための事例でしたが、その答えは、やはり群馬県民に聞いてみないとわからないのかもしれません。



 
 
 

コメント


身近な風景

©2023 身近な風景。Wix.com で作成されました。

bottom of page