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​身近な風景

カブトエビの季節

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 6月16日
  • 読了時間: 2分

2025年6月16日(月)、常連の草野さんから、「今年もカブトエビが出ている」との情報をいただき、現地に直行しました。

どこの水田でも発生するわけではありませんが、この水田では田植えのために水が入ると、土中にあった卵から孵化し、カブトエビが出現します。

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水は濁っていて、なかなかカブトエビの姿を確認できませんでした。


「カブトエビは水田の水中で暮らしており、泥の表面をかき回して浮いてきた生き物を食べる。この結果、水が濁り、雑草の種子が泥に埋まるため、水田の雑草抑制効果が期待されることがある。」(以上、栃木県立博物館「第141回企画展 外来生物」の図録 p32 から引用)

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カブトエビは動きが速く、カメラで追いかけるのは難しいです。そこで、網で捕まえて観察用の容器に入れてみました。

カブトエビは外来種で、佐野で見られるのはアメリカカブトエビです。


水田に水が入り耕されると、卵からかえり、すぐに成体になって10日ほどで卵を産むようになります。


一匹のアメリカカブトエビは、毎日、泥に穴を掘って産卵し、合計で1800卵を産むそうです。水田の水が無くなる頃には寿命を迎えて死んでしまいます。


しかし、卵は乾燥していれば、数年以上も土の中で生き続け、水が入るなどの良い条件がそろうと孵化します。


(以上は、栃木県立博物館 「第135回企画展 甲殻類ワールド」の図録 p58・59 を参考にしました。)


この水田には、ヒガシニホンアマガエルの幼生(オタマジャクシ)や水生ガムシの幼虫の姿も見られました。


例年、この水田では、カブトエビから少し遅れて、ホウネンエビが出現しています。今年もホウネンエビの姿が現れることを期待しています。



PS:カブトエビの観察に先駆け、草野さんのお店で、お勧めのコーヒーをいただきました。今日の豆は、エチオピア産のイルガチェフです。エチオピア産の豆を深煎りしたもので、酸味が抑えられ、程よい苦みがリラックス効果を高めてくれました。

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